植物観察会で見た花
3月24日に家の近くで植物観察会が開かれました。虫だけでなく植物の名前も知りたくて、最近はできるだけ参加するようにしています。でも、さっぱり覚えられないのですが・・・。
最初は集合場所の神社で見た花です。スイカズラ科のウグイスカグラなのですが、毛が生えていたらヤマウスイスカグラ Lonicera gracilipesだということでした。「樹に咲く花」を見てみると、葉、葉柄、花、花柄に毛が散生するのをヤマウグイスカグラということでした。
一応、そのときに拡大写真を撮っておきました。花には毛は生えていないのですが、葉や花柄には生えているようです。従って、ヤマウグイスカグラということになるのですが、図鑑を読むと、むしろウグイスカグラがヤマウグイスカグラの変種で、中間のものも多いので、分ける必要はないのではと書かれていました。
フキはもうこんなに大きくなっていました。
これはよその家のモクレン Magnolia quinquepetaです。花が紫なので、シ(紫)モクレンとも呼びますが、ハクモクレンはまた別の種です。
遠くから見ると普通の木なのですが、下の方に白い花びらがいっぱい落ちています。
見上げるとこんな白い花が咲いていました。これは同じモクレン科のオガタマノキ Michelia compressaだそうです。実は、最後の写真は翌日に撮ったものです。観察会の当日はじっくり写真を撮る時間がないので、近くの場合は翌日に出直しています。この日は後述するホウライシダとヤマアイの雌花を撮りにもう一度行ってみました。
これはレンギョウです。レンギョウはいつも生垣などで花が咲いているのですが、これは見上げるように高い木でした。
これはサンシュユです。花がごちゃごちゃした感じなので、翌日に行ったときに拡大してみました。
黄色の花弁の他は意外に普通の花でした。
畑地にはツクシがいっぱい生えていました。もうみんな伸びきっています。ここはバス停だとどこが近いのかと参加者は来年採りにくることを考えていたようです。
それにシロバナタンポポ Taraxacum albidumです。「野に咲く花」によると、この花もセイヨウタンポポと同じ単為生殖だそうです。
水路脇の壁にはこんなカタヒバがたくさん生えていました。
同じ水路脇にはホウライシダ Adiantum capillus-venericも生えていました。このシダの写真がみなぶれていたので、翌日また撮りにいったのでした。「日本の野生植物シダ」によると、本州南部、石川、四国、九州、琉球に自生しているが、温室からの逸脱を考えた方がよいとのことです。
それで、トウダイグサ科のヤマアイ Mercurialis leiocarpaです。
花らしいものが咲いていたので、当日、撮影していたのですが、実はこれは雄花だったのです。それで、翌日、雌花を写しに出かけました。
雄花はたくさんあるのですが、意外に雌花が見つかりません。
ひょっとしてこの実のようになっているのが雌花かもと気が付きました。そういえば中間部分に雌蕊らしいものが付いています。「山に咲く花」によると、「雌花では2個の棒状体と1個の雌蕊がある」とのことです。どれが棒状体なのだろうか。
何枚か撮った写真を眺めていたら、雌花らしい花が写っているのがありました。この写真の下の方にある花です。上は子房が大きくなっていたのですね。その横にある長細いのがひょっとしたら棒状体かもしれません。写真だけだとなかなか分かりませんね。今回は「牧野新日本植物図鑑」の手書きの絵を参考にしました。まだ続きがあるのですが、それは次回に回します。
雑談)いよいよ「廊下のむし探検」が終わる日が近づいてきました。6年半続いたブログの最後はどんな風にしたらよいかなぁ。でも、あまり変わった趣向は考えられないので、普通に終わるかなぁ。4月1日からgooブログに「新『廊下のむし探検』」というのを始めるのですが、家族の意見では植物や鳥と虫は分けた方がよいかもということです。というのは虫嫌いの人が多いから、「むし探検」なんて名前がついていたら、植物の人は絶対見ないから。それもそうだなと思って、もう一つブログを立ち上げることにしました。ところが、gooブログはIDを変えないと作れないようです。その場合、いちいちログアウトとログインをしなければならないので、いっそ、先日作った「はてなブログ」を植物やら鳥専用にしたらどうかと考えています。ついでに2つのYahoo!ブログの移行先も「はてなブログ」にしたらよいかも。「はてな」では一つのIDでブログを3つ開設できるのでちょうどよいから。な~んて、いろいろと考えています。