廊下のむし探検 秋の蛾 ヒメヤママユほか
廊下のむし探検 第760弾
一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。・・・という一文をいつも付けているのは、後で見た時にいつの「廊下のむし探検」だか分からなくなってしまうからです。一昨日は10月最後の日。もうこの頃になると、あれだけ多かった虫もほとんどいなくなってしまいます。そうなると、何となくクモやハエを撮るようになってしまうのですが、まずは秋の蛾からです。
廊下の床近くの壁にヒメヤママユが止まっていました。ヒメヤママユはいかにも秋の蛾という感じがするのですが、この2、3年の記録を見てみると、2013年には10月14日、2014年には10月21日といずれももっと早く出てきていました。数としてはだいたい1年間に2匹くらいずつ見ています。20年ほど前に蛾の数を数えていたことがあったのですが、その頃の記録を見ると、10月頃から出始めて11月が中心でした。この時の数年間のデータでは平均して1年間に6匹見ていた勘定になります。最近はかなり少なくなったみたいです。
これも秋の蛾、ナカジロトガリバです。これも調べてみると、一昨年は11月4日、昨年は11月2日でした。今年はちょっと早いですが、ほぼ例年並みという感じですね。この日は2匹いました。この蛾は何となくか弱くて、ちょっと応援したくなるような蛾です。
これは最初トビモンアツバにしていたのですが、念のため図鑑を見てみたら、すっかり迷ってしまいました。「標準図鑑」のオオトビモンアツバ 2-037-40、ウスチャモンアツバ 2-038-1、「大図鑑」のトビモンアツバ PL222-13あたりはいずれもそっくりで違いが分かりません。オオトビモンアツバは翅頂近くに2つの黒い楔紋があるのが特徴なのですが、説明を読むと秋型はそれが縮小するそうです。そう思って見ると、この蛾にも楔紋の痕跡があるような。ひょっとしたらオオトビモンアツバなのかもしれません。
そして、これはオオバコヤガ。蛾はこれだけでした。
ヒメツチハンミョウはこの日は♂3匹が来ていました。いつもはうずくまってじっとしているのですが、この日はこんなに触角を上げて歩いていました。なかなか格好いいですね。
キマダラカメムシもこの日は2匹。今年は異様に多いです。
後はミナミトゲヘリカメムシがいました。
これの腹側はこんな薄黄緑色です。キバラヘリカメムシとはだいぶ違いますね。
それにホソヘリカメムシ。
後はクモです。ジョロウグモが立派になっていました。クモ嫌いなので近くに寄るとちょっと怖いのですが、遠くから写すと意外に綺麗ですね。
胸のところに放射状の筋が入っているので、コクサグモでいいのかな。
こんなクモを見ると、いつもハラクロコモリグモと言ってしまうのですが、いいのかどうか、さっぱり分かりません。どうもクモはよく分かりません。やはり採集しないと駄目なのかなぁ。
これもハンゲツオスナキグモと言っているのですが・・・。今年は多いですね。
最後はチャスジハエトリだと思います。クモの中では唯一ハエトリグモだけは親しみが持てます。まず、この辺りから採集するとよいかもしれませんね。
スポンサーサイト