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廊下のむし探検 ヤマモモキバガほか

廊下のむし探検 第698弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。最近、急に温度が下がり、天気も悪いせいか、なんだか虫の数も少なくなりましたね。



今日の最初はこの虫です。全長で4mm程度。小さい虫ですが、写真を見ても上が頭やら、下が頭やらよく分かりません。毒瓶の口を近づけたらパッと自分から中に飛び込んでしまいました。実体顕微鏡で見たら、翅に鱗粉がついているので、やっと蛾の仲間であることが分かりました。「日本産蛾類標準図鑑III」を2度ほど見直して、やっとそれらしい名前に行き当たりました。ヤマモモキバガです。図鑑によると、本州から沖縄まで分布し、年2化。ヤマモモの葉をつづったり、実に潜ったりするようです。捕まえるには捕まえたのですが、あまりに小さいので展翅は私の手には負えません。



他の蛾も紹介します。これはシバツトガでしょうね。



ホソバナミシャクです。結構、綺麗な蛾です。実は外出から帰ってきた時にこの蛾を見つけたので、「廊下のむし探検」をしてみようと思ったのです。



これがウスキクロテンヒメシャクですね。この間、ギンバネヒメシャクをこの蛾だと思って間違ってしまいました。



エレベータホールの窓の外側に止まっていたので、廊下側から身を乗り出して写したのでこんな姿に写ってしまいました。ツマトビコヤガだと思います。



それにエゾギクキンウワバです。何となく秋を感じさせる蛾です。一昨年は9月24日、昨年は9月16日が初見日でした。今年は異様に早いですね。



以前教えていただいたオオハリアリの♂ですね。以前紹介した論文(Yoshino(2010))には、オオハリアリ、ナカスジハリアリ、ツヤオオハリアリの♂アリの写真が載っているのですが、オオハリアリだけがこんな色で、他の2種は黒いのですね。



これもハリアリ亜科なのですが、外観は上の個体とよく似ているので近縁の種かもしれません。先日調べた時には、オオハリアリ、ナカスジハリアリ、ケブカハリアリのどれかになりましたが、オオハリアリは除けるので、それ以外ということになるのでしょう。だいぶ絞られてきました。この羽アリは今でもたくさん壁についています。
追記2018/02/06:ハリアリ亜科ホンハリアリ属のケブカハリアリ♂のようです。詳細はこちらをご覧ください



これはクロオオアリでしょう。





廊下の階段の裏側にこんな巣を作っているハチがいました。小さなハチです。「狩蜂生態図鑑」をぱらぱら見ていたら似た巣を作るハチが載っていました。ヒメクモバチの仲間です。ちょっと種までは分かりませんが・・・。この巣の中に1個ずつ獲物を入れて卵を産んで蓋をするようです。ファーブルだったら一日中観察していたでしょうね。私はせっかちなのでどうも駄目です。



後はヒゲナガサシガメ



アオマツムシです。アオマツムシの一昨年の初見日は9月16日、昨年は9月3日でした。今年はいずれにしても早く出てきているみたいです。



これはオオクロカミキリかなと思ったのですが、「原色日本甲虫図鑑IV」を見ると、♂♀で色が全く相違すると書かれていました。腹の先端が突き出しているのは♀なのかなと思ったのですが、それにしてはやや触角が長い気がして、また、色が茶色なのも気になります。似た種にツシマムナクボカミキリというのもいるのですが、検索表を見ると、上翅端の内角に突起を持つのが後者で、ないのが前者だそうです。これは拡大しても突起がないので、オオクロカミキリの方かなと思ったのですが、よく分かりません。



最後はニホンヤモリです。廊下の手すりの下の溝でじっとしていました。
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No title

こちらは8月の最後の10日間くらいで晴れたのが10時間もないです。
おかげで涼しかったですが、洗濯物も乾きません(笑)
今年は秋が早くて長い様ですので、秋の虫は遅くまで楽しめそうですね。

No title

毎日が雨で嫌になりますね。こちらは今日も雨模様で、廊下を歩く元気はなくなってしまいました。夜はたまった画像リストのためのデータ整理をずっとしていました。明日は晴れるかなぁ。
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