廊下のむし探検 ツノトンボほか
廊下のむし探検 第695弾
一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。
今日の最初はこのツノトンボです。トンボのような格好ですが、実は、アミメカゲロウ目のツノトンボ科で、ウスバカゲロウなどと近縁の種です。以前は普通に見かけたのですが、この数年見たことがありませんでした。ちょっと懐かしい感じですね。翌日、見に行ったらもういませんでした。
名前調べに時間がかかったのはこのアリです。体長は約4mm。小さなアリだったのですが、迂闊にも捕まえてしまいました。
とりあえず、実体顕微鏡で各部の写真を撮りました。働きアリなので、「日本産アリ類図鑑」の検索表が使えます。それで検索をしてみました。実にホソウメマツオオアリになってしまいました。でも、「日本産アリ類全種図鑑」に載っている分布図には三重県、高知県、宮崎県、鹿児島県、南西諸島だけが書かれていて、私の住む大阪府は載っていません。従って、この同定はちょっと怪しそうです。
それで、何度か見直してみました。まず、中胸気門の位置からオオアリ属であることは確かそうです。従って、オオアリ属の検索になるのですが、前胸・中胸背面には2本の長い毛が生えていて、なおかつ、頭盾の前縁は直線的かやや弧状です。さらに、腹部背板には斑紋はなく、前胸から中胸にかけて背面は弧を描きます。これで、ホソウメマツオオアリかウメマツオオアリかになります。この両者は、前胸腹節の背面の形と腹柄節の形で区別できます。前胸腹節の背面は前者では直線状、後者では明瞭な凹みがあります。また、横から見た腹柄節の形は、前者では前後に非対称で、後方で最も高くなるのですが、後者では対称で中央が最も高くなります。そう思って写真を見てみると、ホソウメマツオオアリに似ている感じなのですけどね~。
ハチみたいですが、これがまたハリアリ亜科のアリのようです。本当に見ただけでは分かりませんね。(追記2018/02/06:ハリアリ亜科ホンハリアリ属のケブカハリアリ♂のようです。詳細はこちらをご覧ください)
これはアカサシガメの5齢幼虫でしょうね。
これはたぶん、以前見たクリイロクチブトゾウムシでしょうか。一応、採集はしたのですが・・・。
これは以前ヤマトエグリゴミムシダマシとした種だと思います。その後調べていないので、それ以上は分かりませんが・・・。
それにアオドウガネ。
これは前日見たのと同じムクツマキシャチホコでしょうね。
それにキハラゴマダラヒトリ。これらは前日見た個体と同じかもしれません。
それにフタテンオエダシャク。
ウンモンクチバだか、ニセウンモンクチバだか分かりませんが、どちらかでしょう。
最後はちょっと写真を失敗してしまいました。シャッター速度を長くして写真を撮ったのです。それでちょっとブレてしまいました。でも、模様からモトグロコブガだと思います。
全体に虫は少なかったのですが、この日はツノトンボが見られたのでちょっと満足です。
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