fc2ブログ

廊下のむし探検 ハバチで苦しむ

廊下のむし探検 第687弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日も虫は少なかったのですが、少ないと少ないぶんだけ、普段、調べていない虫を調べようとするので苦しむことになってしまいます。この日はハバチで苦しんでしまいました。



苦しんだのはこのハバチです。きっと分かる人は見ただけで見当がつくかもしれませんが、私はさっぱり分からないので採集してきて、例によって検索表で調べてみました。でも、ハバチの検索はだいぶ前にやったので、もうすっかり忘れてしまっていて、翅脈の見方も分からないし・・・。



それでも、「絵解きで調べる昆虫」と「大阪府のハバチ・キバチ類」の検索表を併用しながら調べてみると、ハバチ科ハバチ亜科までは簡単にたどり着き、どうやらそこまでは確かそうです。その先の属の検索では、本の記述が間違っているところもあって、何度もつまづいてしまいました。ある時はクロハバチ属になり、また、ある時はキモンハバチ属になり、そして、コシアカハバチ属などにたどり着いてしまい、どうも違うと悩んでいます。ほとんどギブアップしそうな状態なのですが、もう少しだけ粘ってみます。



この日もクサカゲロウがいました。



顔のアップです。ヨツボシクサカゲロウですね。正面からも撮っておきました。



胸背だけ黄色い帯状の筋が入っていますね。



シロテンハナムグリがひっくり返っていました。



この日は起こしてやりました。



カナブン



フタモンウバタマコメツキもいました。



蛾も結構難しいのがいました。ところどころ着色している縁毛の色からチビトビモントリバかなと思ったのですが、自信はありません。



これはハイイロエグリツトガかな。



それにギンバネヒメシャク



いつもシロシャチホコとしているのですが、バイバラシロシャチホコとの区別は分かりません。



鱗粉がだいぶ取れているのですが、ホソバシャチホコかな。



これは、ギンモンシロウワバですね。



それにこれはたぶん、ユミガタマダラウワバだと思います。



地下駐車場の天井にこの間からセグロアシナガバチがじっと止まっています。襲ってはこないと言われるのですが、睨まれているようでちょっと怖いです。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

径横脈がなく、かつ第1、2反上脈が同じ肘脈につながるという検索しにくいやつですが、逆に該当するハバチが絞られて、翅脈的にもハバチ自体の見た目的にもヒゲナガハバチ亜科になるような気がします。もっと言うとNematus属が怪しい気がしますが、細部を見ないと何とも言えませんね。ややこしいハバチですよね。

No title

ハチ屋さん、こんにちは。コメント大変有難うございました。今日は一日中、このハバチで悩んでいました。

それにしても、ヒゲナガハバチ亜科とは意外でした。「絵解きで調べる昆虫」では、ハバチ科の検索表の最初で、「基脈と肘脈の亜前縁脈との合流部は離れるか、一点で接するか」という項目があり、前者はハバチ亜科へ、後者はヒゲナガハバチ亜科他になっています。「大阪府のハバチ・キバチ類」では、「基脈と肘脈の亜前縁脈との合流部は離れる。その間隔は第1肘横脈よりも長い」という項目があり、やはりハバチ亜科になっていました。それでハバチ亜科を選んだのですが、必ずしもこの通りにはいかないのでしょうか。ヒゲナガハバチ亜科だとすると、属の検索表が載っていないので、その先はかなり大変なようです。今日は顕微鏡写真をいろいろと撮ったので、また、お暇な時にでも見ていただければ幸いです。

No title

ヒゲナガハバチ亜科の属の検索表は「絵解きで調べる昆虫」に載っていました。"The Insects and Arachnids of Canada" Part 20のハバチ科の検索表を使ってみました。そうしたら、ヒゲナガハバチ亜科になりました。どうしてでしょうね。これから属の検索を試みてみます。
プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ