廊下のむし探検 蛾も難しい
廊下のむし探検 第676弾
昨日は外出したのですが、外出する前の朝、マンションの廊下を歩いてみました。午後になるとうだるような暑さなのですが、朝は意外に爽やかで、蛾もたくさんいました。でも、名前調べでだいぶ苦労しました。
最初はこの蛾です。小さくてちょこちょこ動き回るので、どうせ名前は分からないだろうなと思っていい加減に写してしまいました。よく見るとダニが何匹かついています。初め、キバガとかのミクロな蛾を探していたのですが、こんな形の翅を持つ種は見つからないので、ひょっとしてと思ってヤガを探してみました。いろいろと見ていくと、これは以前にも見たことがあって、クロテンカバアツバか、ホソバカバアツバか悩んだ種でした。
クロテンカバアツバらしい個体はこれまでにも何度か見ていました。それに比べるとかなり小型で、小さな黒点を持つ個体もいて、以前はそれをホソバカバアツバとしていました。それらの写真をまとめてみます。
右4つはクロテンカバアツバとしていた個体です。左下は前回、ホソバカバアツバとしていた個体、左上が今回の個体です。右4つは黒点が大きく、外横線や内横線もややはっきりしています。それに対して、左2つは黒点がかすかで、横線もはっきりとはしていません。また、右も左も翅の基部に褐色の部分があります。
ホソバは「大図鑑」で初めて記載されたもので、詳しい説明が載せられていました。これにクロテンの説明も加え、表にまとめてみました。
この説明と今回の蛾の特徴を比較した結果も載せておきます。クロテンは説明が少なかったので、特に比較は載せていません。これと、今回の個体はかなり小さかったという印象と合わせると、ホソバとかなり一致しているという感じです。△で書いたところは、「翅型は幅狭い」と「下唇鬚は暗褐色」という点が合わなかったということを意味しています。結論的にはよく分からないのですが、ホソバに近いかなと思われます。いずれにしも、採集して交尾器を調べる必要がありそうです。蛾が小さいと図鑑の写真も小さくなるのでとても見にくいです。(追記:通りすがりさんから、「小さなクロテンっぽく見えるけど、分かりませんね。」というコメントをいただきました。やはり、クロテンかなぁ)
翅を中途半端に開いていたので、左の翅が縦になってこの写真ではあまり見えていません。
横から見るとこんな感じです。模様から、ツマジロツマキリアツバだと思われます。「廊下のむし探検」初登場です。
モンクロシャチホコです。この日は2匹いました。先日も見たし、よく見る蛾だと思っていたのですが、調べてみると、この間を除くと、「廊下のむし探検」では一昨年の8月初めに見ただけでした。
これもよく分からない蛾なのですが、たぶん、ツマキホソバ♂ではないかと思います。
それにハガタベニコケガ。
オオミズアオがこんな格好で止まっていました。たいてい翅を広げてぶら下がっているというイメージですけどねぇ。(追記:通りすがりさんから、「オオミズアオの夏型が出ましたか。こう言う綺麗な色だと、嬉しくなります。」というコメントをいただきました。夏型なのですね)
これはヨツモンマエジロアオシャクです。
マエキオエダシャク。
これはウスバミスジエダシャクだと思います。
翅の模様がはっきりしないのでよく分からないのですが、腹部の色が変わっているので、ハラキカバナミシャクかなと思いました。
それに
壁にこんな形の小さなものがついているので何だろうと思って見ていたら、突然動き始めたので、びっくり。チビミノガの幼虫が入っているのでしょうか。
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