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廊下のむし探検 ツマキリエダシャク、ウスバカゲロウなど

廊下のむし探検 第656弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。虫の数が減ってきたので、名前調べもだいぶ楽になり、少し余裕が出てきました。



今日の最初はこの蛾です。いつもツマキリエダシャク、ツツジツマキリエダシャク、モミジツマキリエダシャクの3種で迷う種です。今日は壁に横向きに止まってくれていたので、翅の裏を写すことができました。



翅の裏側の外横線は意外に滑らかです。この形状が種の識別に役立ちます。手元にある上記3種だろうと思われる標本の裏側からの写真を撮ってみました。







上からツツジツマキリ、ツマキリ、モミジツマキリだと思っている標本の前翅を裏から写したものです。下の2個体では外横線がくっきり曲がっていますが、一番上のツツジツマキリはゆるやかに曲がっています。「大図鑑」のツツジツマキリの説明を読むと、「前翅裏面の外横腺は、前2種では、M1で角ばるが、本種ではゆるやかに曲がるか、角ばっても先端が鋭くない。」との記述があります。「標準図鑑」では、「前翅裏面の外横腺が、前2種ではM2脈で強く角ばるが、本種ではゆるやかに曲がるか、わずかに角ばる程度。」とあります。M1とM2の違いはありますが、ほぼ同じ内容です。

そこで、まず、翅脈に名前を付けてみました。参考にしたのは、「大図鑑II」にある翅脈の図です。この名称だと、確かに、M1脈付近で外横腺は屈曲しています。これらと比較すると、最初の写真の個体はツツジツマキリエダシャクでよさそうです。さらに、「標準図鑑」では、他の2種に比較して、①前後翅とも外縁がより滑らか、②前翅外横腺外側に明瞭な斑紋はなさないと書かれています。こんなところを考慮しても、ツツジツマキリエダシャクでよさそうな気がします。



これもアカウスグロノメイガとモンウスグロノメイガで迷いに迷いました。翅の色が明るいので、いつものウスグロノメイガとは違って上の2種が候補に上がりました。「標準図鑑」によると、モンウスグロの前後翅は色彩が明るく、淡黄褐色であること、前翅外横腺はやや強く外方へ湾曲し、前縁直下でやや外方に突出することが多いこと、横脈上の暗色紋が明瞭で、その外側の淡黄色紋が不明瞭なこと、という特徴が載せられています。外横腺の特徴を除けばかなり近いので、たぶん、モンウスグロノメイガではないかと思っています。



これはテンクロアツバ



それに、クロシタシャチホコだと思います。蛾はこのくらいでした。



次はウスバカゲロウです。撮影した時はマダラウスバカゲロウだろうなと思って写したのですが、写真をよく見ると前翅後縁にある、あの目立つ半円がありません。でも、他の模様はよく似ています。「大図鑑」を見てみると、日本産は9属10種、九大のデータベースでは11属17種でした。たぶん、マダラウスバカゲロウと同じDendroleon属だろうなと思って、リストを見ると、マダラの他にコマダラというのが入っていました。この種は「大図鑑」の図版にも載っていて、どうやらこの写真の個体はそれで間違いなさそうです。ということで、これはコマダラウスバカゲロウだろうと思います。



後は甲虫です。これはいつも見るアカクビボソムシだと思います。



それにキイロテントウ。いつ見ても、なんか可愛いですね。





ヨツスジハナカミキリが廊下の手すりの上をうろうろしていたので、横からと後ろから写しました。結構、ごつい感じですね。(追記:ささきさんから、「この写真はオオヨツスジハナカミキリかもしれません。」というコメントをいただきました。ネットで画像検索をしてみると、ヨツスジハナカミキリは前・中腿節が黄色で、オオヨツスジハナカミキリではこの写真のように腿節先端が黒い個体の写真が見られました。オオヨツスジハナカミキリだったのですね。どうも有難うございました



この間調べたトビイロケアリの雌有翅アリだと思われる個体です。

ところで、この間から、小さな虫を撮影するときに、オートフォーカスだと背景やら虫のある部分に焦点があってしまい、例えば、目に合わせたいと思って何度シャッターを半押ししてもうまくいかないことがありました。そこで、何とかならないかと思って、Nikon D7100の取説を見ていたら、AF-ONという機能があって、それをAE-L/AF-Lボタンに割り振る方法が載っていました。この機能はAE-L/AF-Lボタンを押したときだけにオートフォーカスが働くというものです。ボタンを押すのを止めるとフォーカスはそこでロックされます。従って、AF-ONで適当な場所にフォーカスを決めて、後はカメラを少し前後させて撮影すると、上の写真のように動かない対象には結構うまくいくことが分かりました。この写真は目の部分に焦点を合わせたつもりです。そこで、通常の方式をU-1というユーザーセッティングに登録して、この新しい方式をU-2に登録して、使い分けて撮ってみようと思っています。うまくいくかな。

でも、こんなふうにカメラをいろいろといじっていたら、いつの間にか、絞り開放で接写を撮っていました。

で、これから失敗作が続きます。



焦点の合っている部分と合わない部分がはっきり分かれてしまいました。



腹部からの写真も撮ったのですが、どうもはっきりしない写真です。たぶん、アオドウガネだと思います。



これもはっきりしない写真ですが、脚や触角が茶褐色なので、たぶん、ヒメツノゴミムシダマシではないかと思いましたが、自信はありません。



そして、最後はたぶん、クロミャクチャタテではないかと思います。これは採集してきたはずなので、後で調べてみます。

マンションの集会室で8月2日に行う「虫展」の許可が昨日下りて、準備も少しずつ出来てきました。今年は展示の間に液晶プロジェクターを用いて説明をしてみようかと思っています。今のところ、11時と15時にそれぞれ30分くらいずつ、次のテーマで話そうかと思っています。

11時 マンションにやってきた虫
15時 虫の写し方、調べ方

今、その内容を準備中です。そもそも聴衆がいるかどうかが心配ですが・・・。
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No title

去年の子供たちが来てくれると良いですね。
それにしても準備期間が短くて大変そうですね。

No title

池田にヨツスジハナカミキリがいるんですね。驚きました。私がまだ小学校の低学年だったころ、虫好きの私のために出張先の信州でこのカミキりを採ってきてくれた亡父を思い出しました。
ちなみにこの写真はオオヨツスジハナカミキリかもしれません。

No title

通りすがりさんへ

昨年は子供さんを入れて60人くらい見に来られました。今年はどうなるでしょうね。いつも、寸前に思い立って、それからバタバタと準備するので大変なことになってしまいます。昨日、マンションの掲示板にポスターが貼られました。来週はパネルの準備と標本箱の整備をしないといけないので、結構、忙しそうです。その分、廊下のむしが減ってきているので、助かりますけど・・・。

No title

ささきさん、こんにちは。いろいろと思い出のある虫だったのですね。
確かに、ネットの写真を見ると、ヨツスジは前・中腿節が黄色いですね。これは先端が黒いのでオオヨツスジみたいです。図鑑のオオヨツスジの図版は真っ黒だったので、そもそもこんな似た虫がいることすら気が付きませんでした。どうも有難うございました。お陰で助かりました。
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