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廊下のむし探検 変わった甲虫ほか

廊下のむし探検 第616弾

3日遅れの「廊下のむし探検」の報告です。蛾は昨日出したので、その他の「むし」です。この日はこんな変わった虫がいました。



廊下の壁に止まっていました。ともかく、奇妙な格好の虫です。顔の部分を拡大すると、



もっと奇妙です。体長は約6.2mm。複眼が触角で大きくえぐられています。でも、翅の感じ、大顎の感じからはやはり甲虫でしょうね。触角が長いということで、やはりカミキリムシ科かなと思って、じっくり調べてみました。ちょっと似た模様のカミキリが見つかりました。タイワンメダカカミキリという種です。やはりカミキリだったようです。「原色日本甲虫図鑑IV」の説明を読むと、台湾という名前がついていても、北海道から九州まで分布、特に珍しいとも少ないとも書かれていないので、普通にいるようです。サンショウ、イヌザンショウの枯れ木に集まるということです。それにしても奇妙な形で止まりますね。もっとも図鑑の標本写真を見ると、普通のカミキリとまったく変わりがないのですが・・・。



このコガネもだいぶ迷いました。後で必要かなと思って、



頭盾を撮ったり、死んだふりをしたので、



ひっくり返して写したりしました。見た感じからは、コフキコガネ亜科コフキコガネ属かなと思いました。この属で近畿に生息していそうなのはオオコフキとコフキです。それから、触角の片状節とよぶ房状の部分が大きいので♂のようです(ひっくり返した写真を拡大すると見えます)。「日本産コガネムシ上科標準図鑑」を見ると、尾節板の先端がオオコフキでは尖り、コフキでは鈍く丸まるか裁断状になるということです。尾節板の先端はひっくり返した写真の一番右側の部分がそれです。これは丸まっている感じなので、コフキコガネかなと思っています。図鑑によると、成虫はアカマツ、スギ、クヌギ、ナラ、クリなどの葉を食害するが、幼虫は芝生の害虫になるそうです。(追記:写真を拡大してみても片状節がよく分からないので、元の写真の拡大版を載せておきます。



これで分かると思います。また、中胸腹板突起の形も種の識別には使われています。おそらく、矢印で示した部分だと思うのですが、残念ながらこの写真ではその形までは見えません)(追記2015/06/26:「日本産コガネムシ上科標準図鑑」に載っている写真とあまりに形が違っていたので、中胸腹板突起を間違って示してしまいました。写真を差し替えました。おそらくこれでよいのではないかと思います



これはもうちょっと小型のコガネです。一応、採集してきたのですが、まだ調べていません。図鑑と絵合わせで調べてみると、ナガチャコガネに似ている感じです。だとすると、この間調べてちょっと挫折しかけたコフキコガネ亜科になりますね。もう一度、チャレンジしてみます。それにしても、クサカゲロウを調べたり、チャタテを調べたり、コガネを調べたりと忙しい毎日です。



普段、コメツキは調べないのですが、どうも見た感じが普通のコメツキと違うので、図鑑を見てみました。違っているかもしれませんが、どうやらコメツキダマシ科のようです。その中でも、何となくコチャイロコメツキダマシあたりに似ている感じです。





これはこの間から出ているフナガタクチキムシでしょうね。この日は2匹いました。



立派なゾウムシがいました。マダラアシゾウムシです。昨年も一昨年も1匹ずつ、6月終わりに見ていました。数としてはそれほど多くないみたいです。これも変わった形の虫ですね。



後はいつものアオカミキリモドキと思われる個体でした。



このカメムシはちょっと分かりにくいのですが、チャイロナガカメムシかなと思っています。





この日のクサカゲロウは、このイツホシアカマダラクサカゲロウ





スズキクサカゲロウでした。クサカゲロウも少し分かってくると楽しいものですね。



最後はこのクモです。腹側からしか写せなかったので名前までは分からないのですが、写した辺りは昨年チュウガタシロカネグモがいたので、おそらくそれでしょう。
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No title

タイワンメダカカミキリは潜在的には居るんでしょうけど、一度しか見てませんね。

オオコフキコガネとは腹端で見分けられますか。
コフキかオオコフキで悩まされるんで、次からは見てみることにします。

コメツキダマシはまだ見付けたことが無いんで、見付けてみたいですね。
ダマシとかモドキとかニセと付く甲虫は見付けると嬉しくなるんで(笑)

No title

タイワンメダカカミキリは本当に奇妙な格好で止まっていますね。これは変わった虫を見つけたと喜んでいたら、実はカミキリでした。

私は素人なのでよくわかりませんが、図鑑によると、コフキコガネ属は尾節板の末端、中胸腹板突起、♂交尾器で見分けるようです。コフキの欄にはオオコフキとは頭盾の点刻で区別できると書いてあります。頭盾と額が同じで、細密で規則的に点刻されるのがコフキ、額の点刻がより荒く不規則なるのがオオコフキだということですが、私にはよくわかりませんでした。それよりは腹端の方が見分けやすそうです。

コメツキダマシは怪しいです。採集してくればよかったのですが・・・。
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