廊下のむし探検 虫いろいろ
廊下のむし探検 第613弾
クサカゲロウの顕微鏡写真を撮っていたら、3日前の虫の名前調べを忘れてしまっていました。慌ててやってみたので違っているかもしれませんが、一応、出しておきます。虫はいろいろといるのですが、これといって目立つ虫はいませんでした。
それで、今日はこんな目立たない虫から始めてしまいました。これはウロコチャタテだと思います。。今頃、小さい虫がちょこちょこ動きまわっているなと思うとたいがいこの虫です。図鑑を見ると似た種にオオウロコチャタテというのもあるようです。
富田康弘、芳賀和夫、「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」、菅平研報12、35 (1991). (こちらからダウンロードできます)
この論文を見ると、ウロコチャタテ科の種への検索表が載っていて、それによると、「爪の先端近くに1個の歯を持つ。頭頂に1対の淡黄褐色の円斑を持つ。前翅長は約3.6mm」がオオウロコチャタテだそうです。ウロコチャタテの方は爪の歯が2つ、頭頂の円斑がなく、前翅の鱗片が黄褐色味が強いとのことです。この種は頭頂の円斑がないので、ウロコチャタテの方だと思います。
この間から出始めているチャタテでチャタテ科のスジチャタテだと思っているのですが、まだ、検索が終わっていません。この間捕まえたのが♀、今回のが♂のようです。クサカゲロウの写真が終わったら少しこちらを撮ろうと思って、今は消毒用エタノールの中に入れてあります。
こちらはシマサシガメですね。ヤニサシガメに比べるとずいぶん整った形をしています。
これは以前同定したトビイロオオヒラタカメムシだと思います。でも、最近はヒラタカメムシは見ないですね。
先ほど、フッカーSさんに教えていただいたクロヤマアリの♀かもしれません。一度捕まえてきて調べれば良いのですが、だいぶ前に有翅アリの検索に失敗してから、最近は採集をちょっとためらっています。
外壁に止まっていたのですが、これはウシアブでしょうね。(追記:通りすがりさんから、「アブはTabaninae…と言うかTabanusでしょうが、種までとなると難しいですね。日本産アブ科雌成虫の検索表と全種の目録という英文のPDFがあるので、雌を捕獲できればなんとか分かるかも知れません。こちらはキスジアブが多く見られます@長野」というコメントいただきました。これはウシアブではないかもしれませんね。アブはいつも「学研生物図鑑昆虫III」に頼っているのですが、もう少し詳しく調べないといけないみたいですね。ちなみに、教えていただいた論文と関連論文は以下の通りです。
早川 博文、「日本産アブ科雌成虫の検索表と全種の目録」、衞生動物 36, 15 (1985). (ここからダウンロードできます)
早川 博文、「日本産アブ科雌成虫の分類(1)-アブ属ウシアブ群,アカウシアブ群及びその関連種」、東北農業試験場研究資料 10, 35 (1990). (ここからダウンロードできます)
早川 博文、「日本産アブ科雌成虫の分類-2-ヒゲナガサシアブ属及びゴマフアブ属」、東北農業試験場研究資料 10, 51 (1990). (ここからダウンロードできます)
いずれも雌なのですね)
これもこの間から出ている
これはユミアシゴミムシダマシでしょうね。
キイロナガツツハムシですね。
キボシツツハムシ。
小さなカミキリです。天井に止まっていました。たぶん、翅の模様からアトモンマルケシカミキリでしょうね。
ちょこちょこと動いてはこんな格好になりピタッと動かなくなりました。写しにくい場所だったので、ウロウロしているうちにいなくなってしまいました。たぶん、キハダエビグモかその辺りでしょう。
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