廊下のむし探検 蛾とクモ
廊下のむし探検 第594弾
一昨日の「廊下のむし探検」のうち、嫌われ者の蛾とクモについてです。6月に近づくと蛾がどんどん増えてきます。この日も目立ったものだけで20種。名前調べも大変ですが、蛾は昔、集めていたことがあったので、その分、ちょっとだけ気が楽です。
目立つ色の蛾ですね。触角を後ろに伸ばしているのでノメイガでしょうね。図鑑で探すとすぐに見つかりました。クロスジノメイガというのですが、実は私は初めて見ました。図鑑によると全国的に普通種みたいですが・・・。
前日、壁にとまっていたカギバアオシャクが床に降りてきていました。かなり大きな蛾です。近くで撮影出来たので、もう一度載せておきます。
アオシャクも似た種が多くて難しいですが、この蛾の外横線と内横線は独特の曲線を描いています。腹が赤くなる種にはハラアカアオシャクとか、ホソバハラアカアオシャクとかいろいろいるのですが、これはハラアカヒメアオシャクではないかと思いました。「標準図鑑」によると、「関東以西に産するが、非常にまれな種である。」と書いてあります。これを見て、ちょっと自信がなくなりました。
腹を持ち上げた独特の止まり方をしています。ヨコジマナミシャクです。よく見ている気がしますが、この2年間で昨年の6月1日に見ただけでした。
これはセスジナミシャクです。いつもこの模様の複雑さに感心するのですが、今回のはだいぶ破れてしまっていますね。
これはいつものマエキトビエダシャクではなくて、オオマエキトビエダシャクの方です。これもよく見る感じなのですが、記録を見ると一昨年の4月に2匹見ただけでした。意外に少ないのですね。
地下駐車場にスズメガが2匹ぶら下がっていました。上がコスズメ、下がウンモンスズメですね。スズメガというと、昼、花の前でホバリングする姿を思い浮かべます。飛びながら、長い口吻を伸ばして花の蜜を吸っているのです。でも、「標準図鑑」をみると、口吻が発達するのは、スズメガ科の中のスズメガ亜科とホウジャク亜科だけで、ウチスズメ亜科の口吻は退化する場合が多いそうです。ちなみに、コスズメはホウジャク亜科で、ウンモンスズメはウチスズメ亜科に属しています。
これはネスジシャチホコではないかと思います。
凝った模様のアミメケンモン。
何かごつい感じの蛾なので、何だろうと思ったのですが、翅の形はプライヤキリバですね。6月発生というので、新しく出てきた個体かもしれません。
これはシマフコヤガですね。
それにクロシタキヨトウ。
まだ他にもいろいろといたのですが、蛾はこのくらいにして、次はクモに移ります。
この日はハエトリが2種いました。上がミスジハエトリ、下がチャスジハエトリで、ともに♂ですね。クモの中ではハエトリはまぁまぁ好きな方です。よく見るとなかなか凝った模様をしています。
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