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廊下のむし探検 蛾がたくさんいました

廊下のむし探検 第580弾

6月が近づいてくると、蛾の数がやはり増えてきましたね。一昨日の「廊下のむし探検」で見た蛾を紹介します。



今日の最初はこの蛾からです。これはクワゴモドキシャチホコというシャチホコガ科の蛾です。「大図鑑」によると4-10月に出現しで年2回発生するようです。「廊下のむし探検」初登場ですが、だいぶ昔の7月と8月に採集していました。和名の由来は分かりませんが、「大図鑑」によると、カイコガ科にクワコというやはりクワを食べる蛾がいて、カイコの野生種だと言われいます。これに似ているからだと思いますが、同じカイコガ科にはオオクワゴモドキという蛾もいました。クワゴモドキシャチホコはクワではなくて、ヤナギやポプラを食するそうです。



だいぶ鱗粉が取れてしまっているようですが、同じシャチホコガ科のウスイロギンモンシャチホコです。銀色の紋が光っていますが、以前、この光り方について実験をしたことがありました。光の当てる方向によって光り方がまったく変わってしまいます。詳細はこちら



これはアカヒゲドクガです。ドクガという名前がついていますが、成虫も幼虫は毒を持っていません。脚を前に伸ばして止まるやり方はドクガっぽいですね。



ヤガ科はいっぱいいたので、見た順に載せていきます。模様がはっきりしていますが、多分、オオバコヤガでしょう。



ウンモンクチバとニセウンモンクチバという模様では区別のつかない種がいていつも困ってしまいます。後翅の色が暗いので、ウンモンクチバの方かなと思ったのですが、よく分かりません。



地味な蛾で、木切れと本当によく似た格好をしています。モクメヨトウですね。「廊下のむし探検」初登場です。(追記:「標準図鑑」によると、以前はモクメヨトウと呼ばれていましたが、モンヤガ亜科に移動したためモクメヤガと和名を変更したとのことです



似た種が多いので、一見するとよく分からないのですが、図鑑と模様を順に比較していくと違いが分かってきます。これはマダラツマキリヨトウだと思います。昨年も見ました。



これはタイワンキシタアツバです。キシタというだけあって後翅の黄色いところがちらっと見えています。





前日も撮影したので、もう撮らなくてよかったのですが、この変わった形を見るとつい撮影したくなってしまいます。しかも前日と同じ方向から・・・。キクセダカモクメですね。



これは何だか分かりませんが、たぶん、スジキリヨトウあたりかなと思います。



ぱっと見でミツモンキンウワバにしたのですが、図鑑を見ると発生時期が7月以降となっています。もう少し検討したほうがよいかもしれません。



それからクロクモヤガです。



模様が消えてしまってはっきりとは分かりませんが、たぶん、テンクロアツバだと思います。





上の個体は間違いなくナミガタエダシャクですね。この蛾の特徴は前翅の後縁付近で外横線と中横線が接近するところです。ところが、2番めの写真は中横線が見えません。でも、外横線の曲がり方は同じなので、たぶん、同じ種でしょうね。



鱗粉が大幅に脱落しています。こんなるとよく分かりませんが、ニセオレクギエダシャクあたりでしょうか。



これは難問です。ナミシャク辺りで探したのですが、どうもぴったりくる種が見つかりません。



アシベニカギバですね。南国的な色合いをしていますね。



これはバラシロヒメハマキです。



最後はヨツボシホソバの幼虫です。

20年ほど前まで蛾を集めていたので、蛾が増えてきても名前調べはそれほど苦痛ではありません。でも、甲虫が増えてくると大変です。最近ではハエも検索表で調べるようになったのでかなり大変になってきました。まぁ、ハエは無視すればよいか・・・。
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