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廊下のむし探検 甲虫ほか

廊下のむし探検 第578弾

一昨日に見た「むし」を紹介します。でも、今日は朝からヒメバチとハナムグリに悩まされ続けていました。ヒメバチの方はさっき出したので、今回はハナムグリです。



何でもないようなハナムグリですが、折角、「日本産コガネムシ上科標準図鑑」を買ったので、これで少し勉強してみようかなと思いました。そこで、この本に載っている検索表で属の検索をしてみました。

まず、ハナムグリ族の属への検索表で最初の項目は「中胸腹板突起は紡錘形か棒状で前下方に突出する」というものです。中胸腹板突起は腹側から見るとすぐに分かります。



横向きになっていますが、中心にある突起がその部分です。この突起が紡錘形とはどうしても見えないのですが、他の選択肢では「中胸腹板突起は平らで、うちわ状から横長の楕円形」というので、そちらとは違うことだけは確かです。たぶん、突起が平らではなく、立体的な円柱状になっていることを言っているのでしょうね。ともかく、これでシロテンハナムグリ属とクロハナムグリ属を除外することができます。

次は、後跗節第1節の外角は尖るか尖らないかという項目です。尖っているとコアオハナムグリ属で、尖っていないとハナムグリ属というのです。これがよく分からなくてずいぶん悩みました。幸い、コアオハナムグリらしき標本があったので、その部分を比較してみました。



これは後脚の脛節と跗節の部分を写したものですが、跗節第1節は右側の矢印がある節のことです。この外角が尖るというのが右の写真の部分がちょっと尖っていることを指しているのかなと思いました。今回のハナムグリの場合はそれほどは尖っていないので、ハナムグリ属の方かなと思いました。が、どうもはっきりとはしません。とりあえずハナムグリ属だとすると、日本産にはナミハナムグリとアオハナムグリの2種がいます。ともに本州に分布しています。

この2種では、①毛がナミは密生するが、アオではまばら、②頭楯の前縁が縁取られて中央が湾入すればナミ、縁取られないとアオ、③前胸背板にやや強い点刻が密にあるとナミ、中央部はまばら、側縁では密なしわ状だとアオ、④上翅に2対の縦隆条があるとナミ、縦隆条が不明瞭だとアオ、⑤前脛節の第2外歯が中央近くだとナミ、第1外歯に近いとアオ、などの違いがあるようです。一枚写真を追加します。



この写真で頭楯、前脛節の歯、それに前胸背板の点刻などもよく見えます。①の毛はこの個体では全般的にそれほど目立ちません。②頭楯は縁取りがあるようには見えません。③の点刻は側縁でしわ状になっています。④上翅の縦隆条は不明瞭です。ということで、アオを支持しているのですが、最後の前脚の第2外歯だけは中央にあるのでナミを支持しています。というので、アオハナムグリの可能性が強いのですが、ちょっと不明確なところもあるという結果でした。分かる人が見ると、一発で分かると思うのですけどね~。(追記2015/05/19:F.Yさんから、腹部が黒いのはコアオハナムグリという簡単な見分け方を教えていただきました。この個体を調べてみたら腹部が黒かったので、コアオハナムグリで間違いなさそうです。後跗節第1節の外角の突起を見落としたようです。大きさも小さかったですし・・・



次の虫にいきます。これはコイチャコガネですね。



ハネカクシもいました。相変わらず名前は分かりません。





アカハラクロコメツキですね。最近、この手のコメツキがいると、必ず、ひっくり返して腹の色を見ることにしています。



こちらのコメツキは名前が分かりません。





ちょっと壁の高いところに止まっていたので、背伸びして撮影しました。たぶん、ゴミムシダマシ科のルリツヤヒメキマワリモドキではないかと思います。あまり自信はないですが・・・。



トゲヒゲトラカミキリですね。



廊下の壁に小さなアカマダラカゲロウの亜成虫がいっぱい止まっています。これは目が大きいので♂の方ですね。



ヤサアリグモです。どうやらミノムシを狙っていたようですね。



こんな細長いクモはよく見ますね。ちょっと拡大してみます。



図鑑を見ると大顎の形で見分けられるようですが、脚が邪魔してあまりよくは見えません。腹部の模様からヤサガタアシナガグモかなと思いました。



最後のクモは目立つ色なのですが、名前が分かりませんでした。赤いのはダニでしょうね。
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