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廊下のむし探検 蛾、ハチ、ハエ

廊下のむし探検 第577弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。



変わった形の蛾ですね。



正面から見るとこんな感じです。これはキクセダカモクメというヤガ科の蛾です。「大図鑑」によると、5-6月および8-9月に出現し、ゴマナ、ユウガギクが食草だそうです。私の標本箱を見ると、9月に1匹だけ採集していました。



これはリュウキュウキノカワガですね。リュウキュウという名がついていますが、私の住んでいるところではよく見ることができます。「廊下のむし探検」でもこれまで5回登場しています。



この間からたくさん出てきました。アカテンクチバです。翅端の黒いマークが特徴ですね。





こちらはたぶんナカウスエダシャクですね。この日は2匹いました。



ナミシャクでしょうけど、模様が消えてしまってよく分かりません。



小さな蛾ですが、オビカクバネヒゲナガキバガですね。

成虫だけでなく、幼虫もいろいろといました。



オビカレハの幼虫です。



これは「原色蛾類幼虫図鑑」で探してみました。たぶん、アカスジシロコケガでしょうね。



これはミノウスバかな。



このハチは採集してきました。まず、いつもの「絵解きで調べる昆虫」で科の検索をしてみました。これは簡単にヒメバチ科になりました。この後の亜科の検索は、Information station of Parasitoid waspsというHPで試作暫定版が載せられています。このHPは非常に充実した内容ですが、私にとってこの検索表はなかなか難解な代物です。それでも一応試してみました。結果はヒメバチ亜科になったのですが、まったくあてにはなりません。この亜科には196種が記録されているので、たとえ合っていてもこの先はまだまだです。



この間からウロウロしていますが、やや大きいのでクロオオアリでしょうか。先日コメントをいただいたときは、♂アリというご意見と女王アリというご意見の2つがありました。



これは何でしょうね。タマバエのようですが、いつもの翅脈とは違っています。脚も長いですし・・・。Manual of Nearctic Dipteraを見ると、まったく一緒ではないのですが、似たような翅脈もありました。やはりタマバエ科でしょうか。

とりあえず、今回はここまでにしておきます。
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No title

今回のクロオオアリ有翅虫の画像は、オスです。有翅型の雌雄の見分け方は、クロオオアリの場合、頭部の大きさが一番分かりやすいです。メスは頭部の幅が胸部と同じくらいですが、オスは明らかに小さめです。参考に、リンク先のブログ画像をご覧下さい。

最後の画像はユスリカの仲間です。

No title

フッカーSさん、いつも教えていただき有り難うございます。

アリの♂♀を頭部のサイズで見分けるのは分かりやすいですね。過去に撮った写真も見てみたら、確かに頭部の大きな個体と小さな個体がいました。これで見分けると、以前、ほしさんが「♂アリは触角を伸ばしている」と言われたこともよく分かりました。

リンク先も拝見しました。「東京23区内の虫」と「東京23区内の虫2」を合わせると実に膨大なデータがありますね。驚きました。実はこれまでも覗かせていただいておりましたが、これからも参考にさせていただきます。

胸の格好を見ると確かにユスリカですね。MNDを見ると似た翅脈のものが見つかりました。Chironomus属なんかはよく似ていました。どうも有難うございました。

No title

ちなみに、「東京23区内の虫2」はとりあえず現時点では「東京23区内の虫」からの移転作業中で、中身的にはほぼ同じ(ほぼコピー)です(数が多いので時間がかかりますが・・・)。「2」への移動が完了出来次第、「東京23区内の虫」は廃止し、以降「東京23区内の虫2」の方に新顔の追加を行っていく形になる予定です。ただ、「2」への移転作業時に、画像サイズが小さくて粗い昔の画像を新しいものに差し替えたり、追加の画像を加えたり、誤った情報を修正したりしておりますので、両方のブログに載っている種の場合は「2」の方を参考にしていただいた方が間違いが少ないと思います。
ご覧頂き、ありがとうございます。

No title

そうなんですか。種類数が多い分、それは途方もない仕事になりますね。実は、ブログでどんどん出していくのは良いのですが、それをどうやってまとめていったらよいのか悩んでいました。いろいろと参考にさせていただきます。
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