廊下のむし探検 蛾、甲虫など
廊下のむし探検 第514弾
昨日の「廊下のむし探検」の結果です。一時期、蛾ばかり出ていたのですが、このところぐっと少なくなってしまいました。甲虫も減っています。その代わりといっては何ですが、ハエやハチが多くなりました。
歩いていても冬に比べるとやはり虫の数が多いですね。すべてを撮るわけにもいかないので、いつも見ている蛾やカメムシはパスしています。それにハエらしいハエもパスです。あまりに小さいハエ目もパス。カワゲラも基本的にパスしよう、なーんて考えながら歩いています。
今日の最初はこの小さな蛾です。翅に焦げ茶に白のまだら模様があるので、初めスイコバネ科かなと思いました。「標準図鑑」を見ていると、ハモグリガも可能性があるかなと思い、結局、チビミノガではないかと思いました。でも、これから先が進みません。何となくTaleporia属あたりかなと思ったのですけど・・・。
次はこの蛾です。翅に筋などの模様が見えにくいのですが、たぶんカシワオビキリガかなと思っています。越冬組ですね。蛾はこれだけです。
次は甲虫です。この写真の虫を2匹見ました。体長は3.9mmくらい。鞘翅が途中までしかないので、やはりハネカクシの仲間かなと思って、図鑑を見てみました。ヨツメハネカクシ辺りかなと思ったのですが、それ以上はよく分かりません。何となくアロウヨツメハネカクシに似ているような・・・。
後はいつもの連中です。これはユアサハナゾウムシかなと思われる虫です。
そしてこれはツノブトホタルモドキと思われる個体です。
次はこのカゲロウです。ちょっと顔をアップします。
いつもの「フライフィッシャーのための水生昆虫小宇宙 Part I」を見ると初めの方に出ていました。翅の模様からマエグロヒメフタオカゲロウの亜成虫みたいです。ところで、フライフィッシャーは亜成虫をダン、成虫をスピナーと言うのですね。ネットで調べると外国でもそうで、フライフィッシャーは亜成虫をdun、成虫をspinnerといい、生物学者は亜成虫をsubimago、成虫をimagoと呼ぶようです。ちょっと面白いですね。
クサカゲロウがいました。顔をアップすると、こんな顔色ですが、どうやらスズキクサカゲロウのようです。(追記:通りすがりさんから、「クサカゲロウはヤマト、スズキと同属のアカスジクサカゲロウの赤色型です。赤色型だと、特徴的なXが見えづらいんですよね。」というコメントをいただきました。スズキだと思って、あまり注目しませんでした。ちょっと後悔しています。どうも有難うございました)
カワゲラの仲間とオナシカワゲラの仲間です。一応、写してみました。オナシカワゲラはやや大型で翅に模様があるので採集してきました。大型のカワゲラの方は、今日外出した時に1匹捕まえました。名前が分かるとよいのですけどねぇ・・・。(追記:下の個体はオナシカワゲラ科フサオナシカワゲラ属のようです。頸部腹面に鰓の痕跡が見られました)(追記2018/05/03:「原色川虫図鑑成虫編」によると、翅に紋があるのはモンオナシカワゲラ種群で、本州産はサトモンオナシカワゲラ Amphinemura zonata、モンオナシカワゲラ A. megalobaとヤマモンオナシカワゲラ A. dentiferaの3種です)
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