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廊下のむし探検 テングチョウ、ハエなど

廊下のむし探検 第463弾

今頃、マンションの廊下を歩いても小さなハエぐらいしかいないのですが、昨日は廊下の壁にテングチョウが止まっていました。



普段見るテングチョウよりはよほど枯れ葉っぽいですね。近寄ってフラッシュをたいたらパッと飛び立ってしまいました。どこにいったのかなと探してみると、



床の上で横たわっています。指で動かしてもまったく動こうとしません。擬死のようです。そのままほおっておいたのですが、それにしても枯れ葉そっくりですね。



これも廊下の壁に止まっていました。色はあまり黒くはないのですが、おそらくカラスヨトウではないかと思います。これも成虫越冬ですね。



それにナミテントウですね。

後はハエばかりです。



まずはこれ。翅にまだら模様があるので、ひょっとしたら名前が分かるかもと思って採集してきました。何となくシマバエ科かなと思って、シマバエ科で画像検索すると、早速、似た種にぶつかりました。しかも、種名まで書かれていて・・・。Homoneura mayrhoferiだそうです。インターネットってすごいですね。座ったままでこんなハエの名前まで分かるなんて・・・。

でも、ネットの情報は怪しいことが多いので、一応、自分でも調べてみようと思ってさらに検索してみると、シマバエ科の属への検索表が見つかりました。試案だそうですが、これから試してみます。また、文献も見つかりました。笹川満博氏の論文です。

M. Sasakawa and S. Ikeuchi, 昆蟲 53(3), 491 (1985). (ここからダウンロードできます)

この中にHomoneura mayrhoferiの簡単な説明と種への検索表が出ていました。ざっと読むと最終的には翅の模様で分かりそうです。



次のこのカスミカメのようなハエもシマバエ科の画像検索をしているときに見つかりました。シマバエ科のSteganopsis sp. 2と言われている種に似ています。これも採集したはずなので、一緒に調べてみます。この日は3匹いました。それにしても画像検索をしていると、こんな小さな虫でも綺麗に撮影されている方の多いこと多いこと。自分の腕の未熟さを思い知らされました。



これは何科か分かりますか?まだ調べてないので、これからなのですが・・・。頭頂が銀色に光っていますね。触角が結構長いです。後脚に捕獲脚のような棘が見えますね。ハエはいろいろな種類がいて実に面白いです。(追記:「絵解きで調べる昆虫」で検索をすると、ヤチバエ科に到達しました。図鑑やネットを見ると、ヒゲナガヤチバエに似ている感じです)(追記:その後、「日本産水生昆虫」(東海大学出版会、2005)に載っている検索表を使って検索した結果ヒゲナガヤチバエで合っているようです



以前、シワバネキノコバエと教えてもらった個体と似ています。それなのかどうかは分かりませんが・・・。いずれにしても、キノコバエなのでしょうね。(追記2017/11/27:シワバネキノコバエというのはジャワ産の種について与えられた名前なので、ここではAllactoneura sp.としておくのがよさそうです。詳細はこちらを見てください



こちらはキモグリバエの仲間でしょうね。この日はたくさんいました。でも、名前調べの方はキモグリバエの仲間からなかなか先へ進みません。一度は調べてみたいと思うのですが、本を海外から取り寄せないといけないのでどうしようかと迷っています。
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No title

小さな双翅が豊富で、相変わらず環境が良さそうだと感じさせてくれます。
その分、同定が大変ですけどね。

翅の曲がったハエもシマバエ科の様ですか。
シマバエ科は殆ど手付かずのまま進歩してません…

No title

「ハエが豊富で環境がよい」とは考えたこともありませんでした。そういう見方もあるのですね。どうもハエというと汚いところにいるものばかりを連想して・・・。

シマバエは初めて捕まえたので、ちょっと楽しみにしています。でも、最近はハエばかり調べているようで・・・。
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