廊下のむし探検 アメンボ、カゲロウなど
廊下のむし探検 第233弾
もうすっかり春のような陽気になりました。そんな中で、昨日の「廊下のむし探検」ではいろいろと変わった虫に出会えました。
アメンボです。アメンボは水辺でよく見かけるのですが、マンションで見ることはほとんどありません。もちろん名前もよく知らなかったので、ちょっと調べてみました。大阪市立自然史博物館でアメンボの検索のページがありました。背中が少し赤みがかっていることや尻尾の部分の形状などから、どうやらコセアカアメンボらしいことが分かりました。あまり聞いたことがなかった名前だったのですが、山よりの池や水たまりに普通にいるそうです。
これはカゲロウですね。これも名前を調べてみようと思って、採集してきました。カゲロウについては御勢氏の概説が海洋と生物(1979)に載っています。詳細はまたの機会にしますが、行き着いた先はシリナガマダラカゲロウというマダラカゲロウ科のカゲロウでした。
変わった色の虫ですが、これはクモの仲間です。おそらくヤガタアリグモというハエトリグモ科のクモだと思います。昨年もときどき見ました。
廊下の窓ガラスの外側に変わった虫が止まっていました。裏側からしか見えなかったのですが、お腹の部分が青色に光っていて大変綺麗です。捕まえてみたら、ルリイロスカシクロバという蛾の仲間でした。
昨年、マンションの外壁にたくさん付いていたカメムシです。フタモンホシカメムシとクロホシカメムシという似た種類がありますが、昨年、採集してきて調べてみました。その結果、フタモンホシカメムシの方だったので、これもおそらくそうでしょう。今年もたくさん見られるかもしれません。
これはナミテントウかな。
ハチがいたのですが、なぜか頭を隠していたので、名前まではわかりませんでした。
今日は捕虫網と毒ビンを持っていき、ハマキガを採集してきました。展翅をして図鑑と見比べてみると、まさにピンちゃんのママさんの言われるように、2匹ともハイミダレモンハマキ♂のようでした〈ピンちゃんのママさん、どうも有難うございました)。
もう10年以上も前に、マンションの廊下にやってくる蛾を採集して標本を作ったことがありました。その時は、シャクガ科、ヤガ科、メイガ科、ツトガ科などは日本に生息する全種類の25-30%の割で標本が集まったのですが、ハマキガ科だけは小さい蛾が多いからか、8%ほどしか集まりませんでした。これを機会にもう少し集めてみようかな。
今シーズン初めてですが、アカバキリガです。
昨日も出したヒメカバナミシャクです。今日の方が綺麗に撮れました。
そして最後はフサヤガです。こんな角度から写真を撮ると、どれが頭やら腹やら分かりませんね。
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