廊下のむし探検 ナカオビキリガ
廊下のむし探検 第22弾
今日はキリガの仲間がいました。

翅の中央のところに薄赤い紋があるので、ナカオビキリガだと思います。
キリガというのは分類上のある特定の蛾の仲間を指すわけではなくて、もともとは幼虫が木の葉を食べ、秋から春にかけて発生するヤガ科の一群の種をキリガと呼んでいました。「根切り虫」とかのように、幼虫が「〇〇切り虫」と呼ばれていたので、その成虫だから「切り蛾」と呼ばれるようになったという話を聞いたことがあります。しかし、図鑑をつくるときに、名前の語尾を種類で揃えようとして、近縁種で草を食べるものまでキリガと呼ばれるようになったのです。このため、分類上は違っても、多くの種類がキリガと呼ばれるようになったのです。
キリガには、秋キリガ、越冬キリガ、春キリガがあるのですが、これは秋キリガです。以前はセダカモクメ亜科に入れられていたのですが、最近の図鑑ではキリガ亜科というのが新しくできて、その中に入っています。キリガ亜科キリガ族キリガ亜族だそうです。舌を噛みそうですね。この間出てきた、緑色のケンモンミドリキリガはモクメキリガ亜科だそうです。分類ってややこしいですね。
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