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植物観察会で見た花 続き

3月24日に家の近くで植物観察会が開かれました。昨日、一部を報告したので、今日はその続きです。



最初は民家の間の道を歩いていたのですが、この頃から林の中の道を歩き始めました。最初に見られたのは斑入りのハカタシダです。この辺にはこんな斑入りのものがたくさん生えています。



ハカタシダのソーラスは中間でしたね。





こちらはオオハナワラビです。これもたくさん生えていました。フユノハナワラビとの違いは、1)葉の先端が急に狭くなる、2)鋸歯が鋭く大きいでした。鋸歯は確かに鋭く大きいですね。





林の中を通り抜けて再び民家のある場所にやってきました。ここからは畑の間を縫って林道にまで出ます。民家の近くにこんな花が咲いていました。これはアミガサユリ Fritillaria verticillata var. thunbergiiという中国原産の植物です。Wikipediaによると、鱗茎は貝母(バイモ)と言われ生薬として使われるのですが、貝状の2枚の鱗片が相対しているのでそう呼ばれるようになったそうです。





観察会ではフユヅタと教わったのですが、調べてみると、よく知っているウコギ科のキヅタ Hedera rhombeaのことでした。







ぽつぽつとアマナが咲いていました。可愛いですね。





近くにはキンポウゲ科のヒメウズの花も。これも可愛いですね。



ここから畑の間を通って山を少し上ります。横には細い用水路が走っています。その中にカキドオシの花が咲いていました。



水路脇にはサトイモ科のセキショウも生えていました。





セキショウにはこんな穂状の花が咲いていました。「牧野新日本植物図鑑」によると、雄蕊6本、外花被6片、内花被3片と出ています。それで、少し拡大してみました。



菱形の模様が並んでいて、そこに雄蕊が見えますが、どう見ても3本しか見えません。さらに拡大してみました。



菱形の中央にある6角形のものが雌蕊の柱頭のようです。「日本の野生植物I」によると、雄蕊は「外輪の1個にはじまり、左右の2個、次に内輪の3個へと、1個ずつ順に現われる」とのことです。そうやって見ると、黒矢印の部分にはまだ生えかけの雄蕊が見えています。たぶん、少しずつ生えていくのでしょうね。これはまだ若かったから3本だったということのようです。そう思って、今日は再び撮影に行きました。結果は追記で書く予定ですが、それでは6本になったものも見つかりました。



この辺りには確かヨシノアザミがたくさん生えていたなと思って見渡したら、こんなロゼットがいっぱいありました。



山道に入ってから、シキミ科のシキミ Illicium anisatumを見つけました。観察会の参加者が枝を折っていたので、それを借りて花を写してみました。



後で調べてみると、シキミは全体が有毒だそうです。特に果実は猛毒で、Wikipediaによると、神経毒のアニサチンのほか、シキミン、シキミトキシンなどが含まれているそうで、劇物に指定されているそうです。このことを知っていたら、きっと参加者は折ったりしなかったでしょうね。でも、シキミは仏事にには欠かせない植物です。



こちらはアセビ Pieris japonica japonicaです。この学名を見ると、まるでモンシロチョウみたいですね。これも毒性でしたね。



後は25日に復習に行ったときに写したものです。これはユキヤナギかな。





この花はミモザとよく呼ばれていますが、Wikipediaによると、それは誤用のようです。もともと、ミモザはオジギソウの属名だったのですが、フサアカシアを南仏から英国に輸入したときに葉が似ているので、ミモザと呼ばれたのがその起源だそうです。現在ではフサアカシアやギンヨウアカシアなどのアカシア属の俗称となっているようです。この花は小葉の形からギンヨウアカシア Acacia baileyanaのような感じですが、よく分かりません。
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