FC2ブログ

廊下のむし探検 元旦の虫(続き)

廊下のむし探検 第1059弾

元旦にマンションの廊下を歩いて見つけた虫の続きです。今ごろはハエの仲間が多いので、名前調べが大変です。





最初はこのユスリカです。結構大きなユスリカで、しかも♂だったので、このくらいなら交尾器を調べるのも楽かもと思って、吸虫管を出してまさに吸おうとしたときに、風が吹き、その風に乗ってどこかに行ってしまいました。仕方なく、この写真から名前調べです。特徴的なのは翅に黒い斑紋があるところ、脚が縞模様になっているところです。これを手掛かりに「図説日本のユスリカ」の図版を見ていったら、似た種が見つかりました。ユスリカ亜科のアキヅキユスリカ Stictochironomus akizukiiです。ただ、似た種にユビグロアシマダラユスリカ sticticusがいるとのことです。そこで、ついでにこの写真で検索をしてみることにしました。



「日本産水生昆虫第二版」と「図説日本のユスリカ」に載っている検索表を使って、アキヅキユスリカとユビグロアシマダラユスリカに至る経路を書いてみるとこのようになります。この中で、赤字は写真では確かめられなかった項目です。たいていは交尾器に関するものです。また、青色はやや怪しいと思われた項目です。これらを写真で見ていくと次のようになります。



項目の番号を書き込んでみました。R2+3脈があり、m-cu横脈がないこと、そのほかr-m横脈が斜めになっていて斑紋があること、翅に大毛がないことなどが見て取れます。



後盾板に中央条線があることは分かりましたが、盾板に中央瘤があるところがよく分かりません。盾板の後方が凹んでいるので、たぶん、横から見ると分かったのではと思うのですが・・・。



跗節第1節の方が脛節よりやや長いことが分かります。



交尾器のあたりがはっきり写っていなかったのですが、第8背板(t8)がほぼ四角形で、把握器と底節の間がくびれているので、ここで折れ曲がるだろうと判断しました。

ということで、途中、抜けている項目は多いのですが、何となくアシマダラユスリカ属らしいことは分かりました。アキヅキユスリカは脚の縞模様がはっきりしていて、ユビグロアシマダラユスリカは脚の淡色のリングが不明瞭ということで、たぶん、この個体はアキヅキユスリカだろうと思っています。ただ、両者の区別は跗節に長い髭毛を持つかどうかで、図も出ていました。



前脚跗節を拡大したのがこの写真ですが、この写真を見ると、結構長い毛が生えています。これでよく分からなくなりました。採集できたらよかったのにねぇ。





ユスリカは何匹かいたのですが、いずれも小さくて・・・。上が♀、下が♂です。





これはブユの仲間♀です。これについては以前も調べたことがありました。そのときはオオイタアシマダラブユとしたのですが、たぶん、同じではないかと思います。



これはキモグリバエです。たぶん、この間調べたナミネアブラキモグリバエと同じだと思います。ほかにもいたのですが、もう少し調べてから出します。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ