家の近くのむし探検 シダの勉強ほか
家の近くのむし探検 第455弾
この間、シダの観察会に参加したので、この機会にもう一度シダを勉強してみようと思って、5日に家の近くをぶらぶらと歩いてみました。この時に見た虫はすでに出したので、残りのシダです。今回は観察会で見たわけではないので、たぶん、だいぶ怪しいです。いつものように次の4つの図鑑を参考にしました。
[1] 岩槻邦男、「日本の野生植物シダ」、平凡社 (1992).
[2] 野草検索図鑑編集委員会編、「野草検索図鑑シダ」、学習研究社 (1985).
[3] 池畑怜伸、「写真でわかるシダ図鑑」、トンボ出版 (2008).
[4] 光田重幸、「検索入門しだの図鑑」、保育社 (1997).
シダは図鑑によって書かれていることが少しずつ異なるので、文献番号を付すことにしています。
最初はこのシダです。いつも虫探しをしている茂みの下に生えていました。その時は気が付かなかったのですが、後で写真を見ると、軸が赤紫色なのでイヌワラビみたいですね。それで、いくつかの特徴を図鑑と比べてみました。まずは頂羽片に近い形というのはその通りみたいです。
中軸だけでなく、羽軸の基部も赤紫でした。図鑑[3]には小羽軸まで赤紫になると書かれていましたが、これはそれほどではないですね。
小羽片の上側については羽軸に流れるようについていますが(白矢印)、下についている小羽片の基部近くはやや柄状になっています(白矢印)。
次はソーラス(胞子嚢群)です。これは書かれている通りかな。たぶん、イヌワラビでよいようです。
この間、観察会で見たホソバシケシダらしいシダがまたありました。場所は石垣の間です。葉は二形、つまり、栄養葉と胞子葉とは違うということなので、写してみました。これは裏にソーラスがないので、栄養葉かなと思いました。
こちらは裏にソーラスがあるので、胞子葉です。栄養葉とは色が違うのですが、羽片が下側にいくほど大きくなるところが違うのかな。
これも胞子葉だと思った葉です。色は確実に違います。
次は羽片を裏側から見たところです。中軸の鱗片というは分かりませんね。また、ソーラスの包膜も開いてしまって分かりません。一応、?マークを付けたので、今度見たときに注意してみることにします。ソーラスの位置と形はOKでしょう。
これはたぶん、オクマワラビだと思います。
ソーラスは葉全体でまず写さなければ駄目だったみたいです。というのはそれが特徴だから。失敗でした。小羽片の形とソーラスの位置はよさそうですね。もう一度、撮りにいかないといけません。
後は葉っぱです。こういう先の尖った長細い葉はハゼノキみたいです。
今年は紅葉の色がよくなかったですね。紅葉の仕組みについては以前調べたことがありました。色が悪いということは緑色のクロロフィルの分解が進まなかったのか、赤色のアントシアンの合成が進まなかったのか。
最後の葉は何となく撮ってしまって・・・。名前が分かりません。
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