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観察会で見たシダ3

12月1日に高槻の北部にある渓谷沿いでシダの観察会がありました。私は会員ではなかったのですが、誘われて参加してきました。シダはだいぶ前に調べたことがあったのですが、虫の方に興味が移ったので、最近はほとんど見ていませんでした。今回は一から勉強するつもりで参加しました。前回前々回で10種ほどのシダを紹介したので、今回は残りのシダについてです。

[1] 岩槻邦男、「日本の野生植物シダ」、平凡社 (1992).
[2] 野草検索図鑑編集委員会編、「野草検索図鑑シダ」、学習研究社 (1985).
[3] 池畑怜伸、「写真でわかるシダ図鑑」、トンボ出版 (2008).
[4] 光田重幸、「検索入門しだの図鑑」、保育社 (1997).

参考にしたのはこれらの図鑑で、下の記述にはこれらの文献番号を付しておきます。





見たときはヒメカナワラビだと思って撮ったのですが、先ほど調べてみたら、どうやらこれはオオキヨズミシダのようです。両者の違いについては次に書きます。





こちらは観察会で教えていただいたオオキヨズミシダです。調べてみると、オオキヨズミシダはヒメカナワラビの変種だったのですね。それでよく似ていたのでした。両者は小羽片に違いがありました。



ヒメカナワラビでは小羽片がそれぞれ独立したような感じで、短い柄があります。それに対して、オオキヨズミシダの小羽片は葉の外側では互いにくっつき、羽軸に流れるようにくっついている点が違っています。



ソーラスは中間よりやや中肋よりでした。





これは初めてですね。というよりは、あっても気が付かなかったかもしれません。遠くから見ると、ちょっとワラビみたいで、オニヒカゲワラビだそうです。



特徴は裂片の鋸歯が目立ち(白矢印)、小羽軸裏に白い微毛(白矢印)があり、さらに、ソーラスは線形というところみたいです。でも、次回見てもやはり気が付かないかもしれまんせん。



これはヒメワラビです。このシダは近くの山に行ったときなどによく見かけますが、あまり特徴を把握していません。



小羽片に柄がなくて(白矢印)、羽片基部の小羽片が羽軸に対して異なった角度で付く(赤線)というぐらいが特徴みたいです。





苔みたいですが、実はシダの仲間で、ウチワゴケといいます。実は、前から写真を撮りたいと思っていました。ちょっと前に手作り図鑑を作ろうと思って以前撮っていたシダの写真を取り出してみました。でも、ウチワゴケの写真がなかったので、以前見た場所に行って探してみたのですが、見当たりません。残念だなと思っていたところでした。





観察会で教えていただきました。オオヒメワラビモドキだそうです。これもいまいち特徴がないですね。文献[1]に載っている検索表を見ると、軸の鱗片が黒色だとオオヒメワラビモドキ、褐色~淡褐色の毛状鱗片か有節毛だとオオヒメワラビかミドリワラビだそうです。でも、肝心の鱗片が写っていませんね。



ソーラスは小さく、中間というのはあっていそうです。ソーラスの形まではよくわかりません。葉脈が下面で盛り上がるというのはこの写真ではよく分かりません。



上から写した写真では葉脈が凹んでいるように写っていますが、これがそれに該当するのかもしれません。



最後はイヌチャセンシダです。これは初めて見ました。



私の植物のお師匠さんの話によると、イヌチャセンシダはこんな風に垂れ下がるとのことです。



チャセンシダとの違いは、上面にある2枚の翼の他に下面にも1枚の翼がつくことです(チャセンシダは上面の2枚だけです)。これは実体顕微鏡で撮った写真ですが、確かに上に2枚、下に1枚の翼があります。



これは上面から撮ったものですが、羽軸の両側に翼がついているようです。



ソーラスはこんな感じでした。

これで観察会で撮影してきたシダは全部です。本当はほかにもいっぱい出てきたのですが、どうせ撮っても頭に入らないだろうと思って、このくらいにしておきました。
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