FC2ブログ

廊下のむし探検 カメムシほか

廊下のむし探検 第1042弾

10月29日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



まずはマツヘリカメムシです。このカメムシは2013年10月にこのマンションで見つけてから、もう今ではほとんど常連のように振舞っています。



初めキリガかなと思って「標準図鑑」を探したのですが、どうもピタリとくる種が見つかりません。それに何となく赤っぽい色が気になります。結局、この間も見たオオバコヤガかなと思っているのですが、どうでしょうね。



次はこの小さなカメムシです。写真を撮った時はいつものヒゲナガカメムシかなと思ったのですが、撮った写真を見てみると、触角は長くないですね。「日本原色カメムシ図鑑」を探してみると、ヒョウタンナガカメムシの仲間であることは確かみたいです。検索をしてみようと思ったのですが、うまく撮れた写真はこれ一枚です。これでどこまで調べられるだろうと思いながらもやってみました。



「日本原色カメムシ図鑑第3巻」に載っていたヒョウタンナガカメムシ亜科の族への検索です。この検索ではたぶん、サビヒョウタンナガカメムシ族だろうと思ったのですが、問題になったのは⑥の項目です。いろいろと調べてみたのですが、とりあえず、各項目を先ほどの写真で見ていこうと思います。



まず、この全体の写真から②の革質部の先端縁が直線的かどうかを見ることができます。確かに直線的です。これはヒナナガカメムシ族を除外する項目です。次に⑤の前腿節の刺状突起ですが、偶然写っていました。これで②も⑤もOKです。



頭部と胸部を拡大したこの写真では①、③、④、⑦を見ることができます。まず、①で示した部分には特に顕著な長い剛毛はありません。それで①はOKです。これはチャイロナガカメムシ族を除外する項目です。次の③は単眼が頭部の背方にあるというのでこれもOKでしょう。これはミナミナガカメムシ族を除外する項目です。④がちょっと分かりにくいのですが、側葉が背側方に盛り上がり、その側縁に沿って隆起するというウスイロナガカメムシ族を除外する項目です。たぶん、そんなに顕著な構造が見られないので、たぶん、大丈夫だろうと思いました。⑦は前胸背に縦隆起があるかというのですが、この写真からはそんなものは見られません。というので⑦もOKだと思いました。



⑥は腹部に関する項目です。上が写真そのまま、下が節が分かるようにガイドを入れたものです。腹部のどの部分が何節に当たるのかは先ほどの図鑑に載っている絵を参考に描いてみました。奇妙なのはV節あたりです。このように曲がった線を描いたのは、先ほどの図鑑に載っている「ヒョウタンナガカメムシ亜科の腹部および各族の腹部第4,5節の孔毛と気門の位置」という絵を参考にして描いたものです。孔毛というからには孔が空いてそこから毛が生えているものだと思うのですが、上の写真ではその毛が写っていません。代わりに何となく孔の位置は矢印で示したように分かります。気門の位置がどこか分からないのですが、第5節の孔の位置から⑥bの方が適当かなと思ってそちらを選びました。これはクロナガカメムシ族を除外する項目です。この族はかなり外見が違うので、除外しても大丈夫だと思いました。ということで、サビヒョウタンナガカメムシ族になりました。



次は属の検索です。この中で⑧、⑨はすぐに分かるのですが、⑩が斜めから撮ったために正確には分かりません。それで、両方の可能性を残して調べてみました。でも、⑩bを選ぶと、⑭aは体が細長いというのが特徴で、どうも違うようです。また、⑭bは前胸背前葉が膨らむのでこれも違います。ということで、⑩bは違うようです。それで、⑩aの方を選んでみました。⑧、⑨、⑩a、⑪を写真で調べると次のようになります。



先ほどの⑩だけがはっきりしないのですが、後は大丈夫そうです。最後の⑫は体長の問題なので、写真ではよく分かりません。それで、ヨツボシヒョウタンナガカメムシ属とホソヒョウタンナガカメムシ属の両方が候補に残りました。前者のうち、本州産はヨツボシヒョウタンナガカメムシ1種なのですが、名前の通り、前胸背後葉に4個の小さい黄色紋があるので、たぶん、これとは違います。ということで、残りのホソヒョウタンナガカメムシ属のホソヒョウタンナガカメムシの可能性があるかなと思っています。ただ、この種の分布は四国、九州となっています。説明を読むと、チビヒョウタンナガカメムシと呼ばれていた種が本州、九州に分布して、この種の異名である可能性があるとのことです。この辺りかなと思っています。とりあえず、採集しておけばよかったですね。



カメムシに時間を取られてしまいました。この写真の虫はこれまでも見てきたクロヒゲナガケバエだと思われます。



これはセモンジンガサハムシだと思われます。



向きを変えて写すと背にある金色の模様の片側が見えなくなってしまいました。たぶん、金属的な反射をしているのでしょうね。





翅脈のSc脈がR1脈に合流しているので、ガガンボ科でしょうね。



こちらはオオトビサシガメ



これも似た種がいましたね。ハリカメムシとホソハリカメムシです。「日本原色カメムシ図鑑第3巻」の検索表を見ると、触角第1節に黒条があればハリカメムシ、なければホソハリカメムシです。



拡大してみても黒条はないので、たぶん、ホソハリカメムシの方だと思われます。



最後は派手なアオアツバでした。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

セモンジンガサハムシ!?
初めて見ました。Xのような模様にまるでバリアのドームの中にいるみたいです!

No title

変わった虫でしょう。「バリアのドーム」って何ですか。でも、確かにドームの中にいるみたいですね。
プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ