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虫を調べる マダラバッタ

9月22日に家の近くの河原で中学生3人と先生と一緒に虫取りをしました。そのとき、中学生が採集した虫の中に中型のバッタが2匹いました。雰囲気、マダラバッタかなと思ったのですが、名前をちゃんと調べなけりゃと思ってその2匹をもらって冷凍庫に入れておきました。中学生たちは11月4日に開かれる文化祭に虫の展示をすることになっているので、それに間に合うようにと思って、2,3日前から検索をしてみました。途中、発音器と摩擦器がどれか分からず、それにずいぶん時間を費やしてしまいましたが、これかなと思うものが見つかったので、一応、まとめておくことにしました。このバッタの各部の名称は昨日出しましたので、そちらを参照してください。



昨日は横から撮った写真を出したので、今回は背側から撮った写真です。体長は25.8mm。小形ではありますが、そこそこの大きさを持っているので、実体顕微鏡で撮影するときにかえって苦労が多かったです。例えば、翅全体を写そうとするご画面をはみ出すし・・・。それで、一眼レフの写真を併用したり、顕微鏡で場所をずらしながら撮影して、後で合成したりしました。この写真は一眼レフで撮りました。

検索には、

日本直翅類学会編、「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」、北海道大学出版会 (2006).

に載っている検索表を用いました。この検索表は絵解きなので分かりやすい方なのですが、いまいち絵が小さかったり、矢印がどこを指しているのか分からなかったりと苦労することも多かったです。バッタの検索はヒシバッタやイナゴ以外はあまりやったことがないので、今回は亜目、上科あたりから検索をしてみました。



まずは科への検索からです。検索の結果、バッタ科のうち、アカアシホソバッタ亜科、フキバッタ亜科、イナゴ亜科、セグロイナゴ亜科、ショウリョウバッタ亜科ショウリョウバッタモドキ属以外になったので、一部と書いてあります。これを写真で確かめていきたいと思います。今回はだいたいは検索順に見ていきます。



まず体長は6mm以上なので①はOKです。②の産卵管は矢印で示した部分です。ビロード状の毛にも覆われていないので、②もOKです。このビロード状の毛はケラの仲間を指すようです。④も特に問題ないと思います。これはヒシバッタを除外する項目です。



前肢が変わっていないことを示すために腹側から写しました。この項目は前肢、中肢の脛節が広がっているノミバッタを除外する項目です。



触角は25節ではないかと思うのですが、末端部分がさらに分かれているかもしれないので、その場合は26節になります。でも、とにかく30節よりは短いです。従って、③はOKです。この項目はコオロギを除外する項目です。コオロギって触角が長かったのだっけ。



③の胸部腹板の癒着が何を意味しているのか最初よく分かりませんでした。というのは中胸腹板と後胸腹板は何となく区分されているように見えたからです。でも、よく見ると、中胸小胸板などと後胸基胸板は癒着しているので、たぶん、癒着しているといってよいのだと思います。これはやはりコオロギを除外する項目です。⑤の「のどちんこ」は白矢印あたりにある突起を意味しているのですが、これにはありません。でも、先ほど書いたバッタ科の亜科やオンブバッタ科にはあるようです。一度見てみたいです。



次は耳です。写真のように翅の付け根あたりにあります。これが腹部第1節なのかどうかはよく分からないのですが、これに対抗する項目はコオロギで、耳は前脛節か胸にあるとのことなので、たぶん、大丈夫でしょう。



ちょっと拡大してみました。これは鼓膜なのでしょうね。



爪の間に爪間盤があるというのが④です。確かにあります。この項目はヒシバッタを除外する項目の一つです。ヒシバッタにはないのですね。



産卵器は4片に分かれていて、たぶん、この4片を組み合わせて管状にするのではと思いました。生きているときはこんなに広がっていなかったのですが、冷凍庫に入れておいて出したら、少しずつ広がって、ついにはこんな姿になってしまいました。真ん中にある白いのは何だろう。



最後は跗節の数で全部で3節です。これでバッタ科の検索の途中まで到達しました。この後、ショウリョウバッタ、ヒナバッタなど除外してトノサマバッタ亜科に行き、最後にマダラバッタ属に至ります。でも、長くなったので、ここで一休み。
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