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黒川の虫

の近くのむし探検 第428弾

例年今頃になると川西市の黒川というところで、自然観察会を開いているのですが、9月6日の午後、その下見にちょっと行ってみました。この間の台風で、公民館の壁が落ち、扉が一つ開かなくなったり、民家の瓦が飛んだりと、あちこち被害が出ていました。自治会長さんの話だと森の中は木が倒れて歩きづらいの気を付けてくださいとのこと。それで、今回は畑の周辺だけを歩くことにしました。自然観察会なので、虫だけでなく植物も調べなければいけません。虫はあらかじめ見ていても、当日、何が出てくるか分からないので、気の付いたものだけ写真に撮って、植物は参加者に尋ねられてもよいように名前の分からない植物の写真をできるだけ撮っておきました(実は、ほとんど分からないのですけど・・・)。とりあえず、虫の写真の整理をしたので、載せておきます。



最初はこのキボシマルウンカです。私も初めテントウムシと間違えたくらいだから、こんなのが出てくると話のネタになっていいいですね。



ハマキガは難しいです。「日本産蛾類標準図鑑IV」で探したのですが、Olethreutes属らしいというところまでで、ぴったりとくる種が見つかりません。そこで、この属名で検索すると、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の中の未同定Olethreutes属の中に何となく似た種がいました。とりあえず、Olethreutes sp.としておきます。



これも似た種が多いので、いつも迷うのですが、翅縁に向かってV字型の斑紋があるので、たぶん、ヒメツマキリヨトウではないかと思います。





薄暗いところにいたので、何の気なしに撮ったのですが、翅が交差したように面白い止まり方をしたガガンボでした。もう少しちゃんと撮っておけばよかったなと後悔しています。翅脈が見えるので、とりあえず、科の検索をしてみました。

「日本産水生昆虫」に載っている翅脈の名称を参考にして名前を付けてみました。Sc脈がR脈に合流しているみたいなので、たぶん、ガガンボ科は確かです。ここからが進みません。それで、ガガンボで画像検索をしてみたら、ちょっと似たガガンボが「一寸のハエにも五分の大和魂・改」という掲示板に出ていました。この中で、達磨さんがTipula strix Alexander, 1918に似ていると書かれていたので、strixの記載論文を探してみました。

C. P. Alexander, "NEW SPECIES OF TIPULINE CRANE-FLIES FROM EASTERN ASIA. (TIPULIDAE, DIPTERA.)", J. New York Entomol. Soc. 26, 66 (1918). (ここからダウンロードできます)

この論文の中に出ていましたが、絵がなくて、説明も殆ど色に関するものです。昔はこんな感じだったのでしょうね。標本さえ残しておけばよいという・・・。とりあえず、この写真で見える部分との比較をしてみました。ただ、Alexanderが論文を出した時点と翅脈の呼び方が変わっていると思うので、とりあえず、MNDに載っている(これはAlexanderが執筆)名称に変えておきました。


さらに、これとも違うと思われる部分をSc1→Scという具合に書き足しておきました。これを使って上の論文の記述と比較してみます。



まず、翅に関するものです。赤字はたぶん、間違いではないかと思ったところです。青字は先ほど書いた翅脈の名称の違いによるものです。比較するとたいていは合っていました。たぶん、strixに近い種というのは間違いないのではと思いました。ただ、△で書いた部分がr、m、cu室の中間部が淡く曇るとあるのが、この個体ではかなり濃い斑紋があります。



次は頭部と脚の色に関してです。これもだいたい合っていました。?は写真では見えないところです。脛節の色がはっきり見えないので、△にしておきました。斑紋や色はかなり合っていますが、若干、違うところも見られたので、この個体はTipula strixの近縁種ではないかと思いました。この種は亜属も決まっていなくて、はっきりしない種の様です。翅が交差するように止まるとはどこにも書かれていなかったのですが、どうなんでしょうね。



虫がいないので、トノサマガエルも撮っておきました。



池にはこんなウシガエルが。まあ、自然観察会なので、何でもありです。





ついでに拡大しておきました。





日陰に行ったらムラサキシジミがうろうろしていました。



しばらく見ていたら、芽に産卵をしていました。この植物、何だろう。どうも植物が弱いです。



コアカソにフクラスズメの幼虫がいました。



そして、これはチャバネアオカメムシ





キバナコスモスにクロアゲハが来ていました。翅がだいぶ傷んでいます。





ちょっと離れたヤブガラシにももう一匹来ていました。やはり翅が痛んでいますが、これは別個体です。

最後にトンボ池に行ってみました。



こんな羽化したてのイトトンボ類がいたくらいで、特に何もいませんでした。これはホソミイトトンボかな。



それで、ヤドリバエらしきハエをパチリ。

まだ、難解な植物がたくさん残っています。でも、ちょうどよい機会だから、植物の勉強もしてみます。結果は次回に。
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