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廊下のむし探検 ケバエ、ゴミムシダマシほか

廊下のむし探検 第1031弾

9月3日にマンションの廊下で虫探しをした結果の続きです。



今回はこのトゲナシケバエからです。この間から、ちょくちょく見るので、一度、調べておこうと思って採集しました。ちょうど、♂だし・・・。検索にはいつものようにHardy and Takahashi (1960)に載っている検索表を用いました。

D. E. Hardy and M. Takahashi, "Revision of the Japanese Bibionidae (Diptera, Nematocera)", Pacific Insects 2, 383 (1960). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)

その結果、Plecia membraniferaになりました。この種は以前にも調べたことがあります。♂の腹部末端の構造が独特なので、これを見るだけで種が分かります。一応、顕微鏡写真は撮ったので、詳細は後程報告するとして、とりあえず、その腹部末端だけを載せておきます。



これは腹側から撮ったものですが、こんな感じです。「日本昆虫目録第8巻」によると、この種の和名はヒメトゲナシケバエ(改称)となっていました。また、Hardy and Takahashi (1960)には5月発生となっていますが、これまでの記録を見ると、この辺りでは5月と8月の2回発生しています。





次はこの間からマンションをうろうろしている甲虫です。先日、立西さんから、フトヒメツノゴミムシダマシだと教えていただきました。その際、むし社の「日本産ゴミムシダマシ大図鑑」を紹介していただきました。高価なのでどうしようかと迷っていたのですが、結局、注文して、先ほど届きました。この個体は採集したので、ちょっと顕微鏡で覗いてみたのですが、フトヒメツノゴミムシダマシ Toxicum morii♀で間違いなさそうです。ただし、図鑑には検索表が載っていないので、ちょっとはっきりしません。さらに、♀の記述が少なくて困ります。それで、記載論文も探してみました。この図鑑には文献リストが載っているのでその点では便利です。

K. Masumoto and K. Akita, "New or little-known Tenebrionid Species (Coleoptera) from Japan (6). Two New Species from Honshu and Ishigaki-jima Island", Entmol. Rev. Japan 63, 35 (2008). (ここからダウンロードできます)

まだ、詳しく読んではいないのですが、この種はヒメツノゴミムシダマシ属の一種Cryphaeus moriiとして記載されていました。どうしてそうしたのか、その辺りにちょっと興味があります。ただし、記載論文にも♀の記述はごく僅かでした。







♂アリも調べてみようと思ってこの3匹を捕まえました。先ほど調べてみたのですが、実に、みな同じ種でした。「日本産アリ類画像データベース」に載っている♂アリの属の検索表ではフトハリアリ属になったのですが、たぶん、ケブカハリアリ Pachycondyula pilosiorではないかと思っています。この種については以前、採集して調べたことがありました。この時は、近畿地方に生息するフトハリアリ属として、オオハリアリ、ナカスジハリアリ、ケブカハリアリの3種が最終的に候補に残ったのですが、ケブカハリアリだというコメントをいただきました。今回もおそらくそれと同じではないかと思います。これについても写真を撮ったので、今度まとめて出すことにします。



これはヤミイロカニグモ



スグリゾウムシ



サビキコリ



この♂アリは採集し忘れたのですが、外見からは以前交尾器の写真を撮った♂アリと同じではないかと思われます。私はこの♂アリをオオアリ属?sp. A ♂と記録しています。



これはヒメホシカメムシ



最後はウスバカゲロウの仲間です。このように翅に模様のないウスバカゲロウにはウスバカゲロウとコウスバカゲロウの2種がいます。この2種の違いについては以前書きました。それによると、これはウスバカゲロウの方みたいです。
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