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廊下のむし探検 甲虫ほか

廊下のむし探検 第1022弾

8月2日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



家の前の壁に止まっていました。クリイロヒゲハナノミかなと思っているのですが、まだ調べていません。どうやって調べたらよいのやら。





コガネが、また、ひっくり返っていました。どうしてでしょうね。例によって腹側の写真を撮り、それからひっくり返してやり、背側からも写真を撮りました。後脚脛節に2段刻があるので、この間、調べたシロテンハナムグリと同じでしょうね。



これはズグロオニグモ



これはヒラズオオアリの♀有翅アリです。この個体ではないのですが、5日に採集した個体で今日は検索の練習をしてみました。♀有翅アリは検索表がないので、いつも手探り状態なのです。でも、こうして名前の分かった種で調べてみるとだんだん検索の「こつ」が分かってくるような気がします。



これはまだ何だか分かりません。オオアリ属かどうかはどうやって見分ければよいのだろう。





マンションの外壁にコオロギがいました。オカメコオロギの仲間です。オカメコオロギを見ると、最近、がっかりしてしまいます。というのは名前が分からないからです。

[1] 松浦一郎、「日本産オカメコオロギ属(Loxoblemmus: Orthoptera) 近似種の分類」、New Entomol. 37, 17 (1988).

松浦氏のこの論文を見ると、日本産オカメコオロギ属Loxoblemmusには4種いるそうです。ハラ、タンボ、モリ、ネッタイの4種です。このうち、ネッタイは南西諸島産なのですが、前三者は本州にも生息します。ただし、これら3種は、♂の前翅末端の網状部、若齢幼虫の触角、鳴き声の特徴で見分けられることになっていますが、♀ではこれといった識別点はないそうです。この個体は♀なので、結局、何だか分かりません。

ところで、"Orthoptera species File (Version 5.0/5.0)"というサイトを見ると、松浦氏がハラと新種記載したL. campestrisという種は以前からL. arietulusとして当てられていた種のシノニムとされていました。これについては次の論文と本に書かれていました。

[2] T. W. Kim and G. Puskas, "Check-list of North Korean Orthoptera Based on the Specimens Deposited in
the Hungarian Natural History Museum", Zootaxa 3203, 1 (2012). (ここからダウンロードできます)
[3] S. Y. Storozhenko, T. W. Kim, and M. J. Jeon, "Monograph of Korean Orthoptera", National Institute of Biological Resources (2015). (ここからダウンロードできます)

[2]によると、L. arietulusは♀のみで記載された種で、ネッタイequestrisとも混同されていました。その後、松浦氏が日本産はL. arietulusとは異なると主張して、L. campestrisを新種記載したのですが、この種は実は♀では区別がつきません。それで、著者らは新種としてではなく、L. arietulusの代用名(substitute name)とすべきだという主張をしています。確かに、松浦氏の論文を見ても、♀では区別がつかないので、本当に新種かどうなのかはっきりしません。その後、[3]ではこのような命名法は代用名の条件には合致しないので、L. campestrisはL. arietulusのシノニムにするという内容が書かれていました。こういう論文がよくあるのですが、いつもシノニムにする根拠が書かれていなくてよく分かりません。とりあえず、現在ではシノニムということになっているようです。



最後はカマキリの幼虫です。これも何だか分かりません。
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