家の近くのむし探検 甲虫ほか
家の近くのむし探検 第415弾
7月18日に家の近くにある道路わきの茂みで虫探しをした結果の続きです。
この日はこのタテトゲハムシを3匹見ました。
たぶん、小さなテントウです。
別の個体なのですが、これが頭の写真です。これから「原色日本甲虫図鑑III」の検索表で調べてみると、たぶん、コクロヒメテントウ Scymnus posticalisかなと思ったのですが、よくは分かりません。
これはしょっちゅう見ているヤマギシモリノキモグリバエ。
シマバエ科のヤブクロシマバエかなと思ったのですが、翅の色が違うようです。似た種が多いのかな。
ハキナガミズアブの上は♀、下は♂です。
アナアキゾウムシの仲間だと思ったのですが、体長は5.8mmとやけに小さいです。上翅の前縁が湾曲して変わっているのですが、名前にたどり着くことができませんでした。(追記2018/07/24:立西さんから、「ゾウムシですがカシアシナガゾウムシの可能性が高いと思います。」というコメントをいただきました。確かによく似ていますね。きっとこれですね。アナアキに捕らわれたのが失敗のもとでした。どうも有難うございました)
何だか分からないハエ。
それから、キベリクビボソハムシ。
♂有翅アリだと思うのですが、翅が何だか変です。
クズの葉に止まっているので、クズノチビタマムシだろうと思います。
アミメアリ。
トウキョウキンバエ。
ハチはいろいろといるのですが、何だか分かりません。
アキノノゲシについていたアブラムシです。ホストを手掛かりに、「日本原色アブラムシ図鑑」と「アブラムシ入門図鑑」を調べました。Dactynotus属かなとは思ったのですが、どうもぴったりする種が見つかりません。今度もう一度撮ってみよう。
(追記2018/07/24:ついでに7月17日に家の前で見たカミキリも載せておきます。
和名がいろいろあったカミキリでしたね。ここでは、「日本列島の甲虫全種目録」に従ってミヤマカミキリ基亜種 Aeolesthes chrysothrix chrysothrixとしておきます。これについては、見る方向で模様が変化するというので5年ほど前に実験をしたことがありました(ここを見てください))(追記2018/07/24:ささきさんから、「最後のカミキリムシは「キマダラカミキリ」かと思います。昔はキマダラヤマカミキリとかキマダラミヤマカミキリとか言われ、ミヤマカミキリという特に近縁でもない種もいたりしてややこしかったですが、キマダラカミキリという名前になってスッキリしました。」というコメントをいただきました。あれっ、どうして間違えたのだろう。キマダラミヤマだというのでうっかりミヤマの方を書いてしまったのでしょうね。暑さボケです。目録に合わせてキマダラカミキリ基亜種としておきます。ご指摘どうも有難うございました)
雑談)フトツリアブさんから、以前撮っていたハエがシギアブ科ではなく、ナガレアブ科にも似た斑紋の種は多いとのコメントをいただきました。幸い、採集していたので、「原色昆虫大図鑑III」に載っている検索表で調べてみました。その結果、ご指摘の通り、ナガレアブ科になりました。
A. Nagatomi and B. R. Stickenberg, "Insecta: Diptera, Athericidae", in "Freshwater Invertebrates of the Malaysian Region", eds. C. M. Yule and Y. H. Sen, Akademi Sains Malaysia (2004). (ここからダウンロードできます)
さらに、この本に載っている属の検索表を用いて調べてみると、Asuragina属になりました。「日本昆虫目録第8巻」を見ると、この属にはクロモンナガレアブ caerulescens 1種だけが載っています。さらに、この種については「日本産水生昆虫第二版」にも頭部の絵が載っています。頭部に黒い模様があり、翅に縞模様があるので、たぶん、これではないかと思っています。(追記2018/07/24:Asuragina caerulescensについては次の論文にも出ていました。
D. Yang and A. Nagatomi, "Asuragina, a New Genus of Athericidae (Insecta: Diptera)", Proc. Japan. Soc. Syst. Zool. 48, 54 (1992). (ここからダウンロードできます))
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