家の近くのむし探検 大雨の後初めての公園
家の近くのむし探検 第408弾
一昨日、大雨の後、初めていつも行っている公園に行ってみました。ここより少し北にある能勢地方では3日間で400mmも降ったそうです。でも、公園はいつもと変わりありませんでした。
まずはこのハエトリグモです。いつものように、「ハエトリグモハンドブック」を見ると、カラスハエトリに一番近いようです。ヒメカラスハエトリにもちょっと似ていますが・・・。
それからいつのもマメコガネです。食べ跡がよく分かります。
ついでに横からも撮っておきました。
今頃はアシナガバエがいっぱいいます。翅脈から、Amblypsilopusかなと思っている個体なのですが、一度、調べてみようと思って検索表を見てみました。まず、亜科への検索表は「日本産アシナガバエ科の亜科への検索」に載っています。
そうすると、頭頂は凹むという条件で、一発でホソアシナガバエ亜科 Sciapodinaeになります。ここから先は次の論文に載っています。
D. J. Bickel, "The Australian Sciapodinae (diptera: Dolichopodidae), with a review of the oriental and Australasian faunas, and a world conspectus of the subfamily", Australian Museum Journal, Suppl. 21 (1994). (
ここからダウンロードできます)
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この論文は東洋区とオーストラリア区のホソアシナガバエ亜科について書かれたもので、属への検索表も載っています。ただ、採集していないので、はっきり分からないところがあるのですが、気の付いた点を写真に書き込んでみました。
こんなところを見て、検索表を追いかけてみたのですが、どうもうまく行きません。そもそもAmblypsilopus属だけでも14種群に分けられています。一度、採集して調べてみるかなぁ。先が長い感じもしますが・・・。(追記2018/07/24:フトツリアブさんから、「Sciapodinaeの属の検索は,一寸のハエのスレッド(No.5792)に,三枝氏が作成したファイルがあります.参考にしてください.」というコメントをいただきました。情報をどうも有難うございました。
今度、採集してきて調べてみます。でも、アシナガバエは前にも挫折したことがあるので、ちょっと不安です)これはもっと小さなハエです。これもアシナガバエの仲間かな。
これはササグモ。
それに桜の木に止まっていたツトガ。
それに公園の照明に止まっていたホシホソバ。
この日はこのハキナガミズアブが多かったです。
こちらはエサキモンキツノカメムシ。
小さかったのでニイニイゼミの脱皮殻かな。
最後は照明の柱に止まっていたモトグロコブガです。この日はこんなところでした。
雑談)この間からExcelに入力していた画像リストが6月21日分までできました。これは今までこのブログに出してきた画像をまとめたもので、画像からその日のブログをすぐに見られるようにしたものです。最後まで迷っていたのは、ハエ目とハチ目です。これは前回種別の画像リストを作ったので見やすくなったのですが、データを更新しようとするととてつもなく大変です。それで、また、元の科別に戻してしまいました。これを基に写真を冊子にした「図鑑もどき」を作っています。写真はすでにほとんど貼り付けたのですが、学名を入れたり、コラムを加えたり、今までの「虫を調べる」で書いたものを付録や別冊にしたりする作業に時間がかかってしまい、まだ、あまり進んでいません。そうこうするうちに、また、画像リストの更新をしなければならないし・・・。いつまでこんなことをやっているのだろう。
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