fc2ブログ

廊下のむし探検 甲虫

廊下のむし探検 第1011弾

6月24日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。所用で昨日から奈良に行っていました。夕方やっと帰ってきて、急いで虫の名前を調べ始めたのですが、慌てて調べたので違っているかもしれません。



初めはこの甲虫です。ヒゲナガゾウムシの仲間です。「原色日本甲虫図鑑IV」の図版を見ていくと、Ozotomerus属辺りが似ています。図鑑にはマダラツツヒゲナガゾムシ、ウスモンツツヒゲナガゾウムシ、フタモンツツヒゲナガゾウムシの3種が載っています。説明を読むと、前胸側隆条に特徴があるようです。この写真をよく見ると、側縁に黒い筋が途中まで走っています。たぶん、これのことかなと思いました。マダラは前縁角まで達し、ウスモンとフタモンは先端の1/3にまで達するというので、この個体は後2者の方です。このうち、フタモンは上翅に明瞭な黒紋があるのが特徴なので、たぶん、残ったウスモンツツヒゲナガゾウムシ Ozotomerus japonicusではないかと思っています。さらに、♂触角第4節が異常に大きいのも特徴です。これは大きくないので♀のようです。過去の記録を見ると以前は♂の方を見ていました。



キイロテントウは間違いないでしょうね。



これも問題のゾウムシです。図鑑の図版と比べてみたのですが、マダラメカクシゾウムシ Mechistocerus nipponicus辺りが似ている感じなのですが、「前胸中央に明瞭な隆起条があり、腿節基部の灰色部分が中央を越えない」という説明のいずれも合いません。やはり違うのかもしれません。





これはたぶん、アカタデハムシ



これも問題です。まず、形からはジョウカイモドキであることは確かそうです。全体の形・色や脚の色などを参考に探してみると、ヒメジョウカイモドキ Nepachys japoicus辺りが似ていそうです。説明に「尾節板の先端は♂では深く切れ込み、♀では中央が溝状にくぼみ、先端はわずかに湾入する」とのことです。この写真をよく見ると、尾節板の先端に溝があるようにも見えます。ひょっとしたら、ヒメジョウカイモドキ♀かもしれません。



またまた難問です。これも絵合わで調べてみたのですが、ニセキクイサビゾウムシ Dryophthoroides sulcatusというオサゾウムシ科ではないかと思ったのですが、どうでしょうね。今日はとりあえずここまでにしておきます。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ