家の近くのむし探検 校外学習の当日
家の近くのむし探検 第402弾
6月12日は近くの小学校2年生の校外学習の日でした。私は手伝いをすることになっていたので、この日はゆっくりと虫を見る暇は全くなくて、写真はほとんど撮りませんでした。少しだけ撮ったので、一応、記録として載せておきます。
まずは出かけるときにマンションの廊下で見つけたシロスジカミキリです。大きなカミキリが壁にくっついていたのでびっくりしました。
水遊びをする田んぼは合鴨農法をしているところで、こんな合鴨の雛がいました。上と下の模様が違うのは品種の違いなのだろうか。
水遊びはこんな感じでした。肖像権があるので、写真は少しぼかしてあります。子供達にはマリンシューズを持ってくるように学校から指示があり、最初はそれを履いて水に入っていたのですが、下が泥なので、シューズが埋まって片方なくなった子供が続出し、後半のグループでは裸足で入るように指示がなされていました。泥に足をとられて転びそうになるのですが、転びそうになっても他の子をつかんだりしないで、一人で転びなさいと先生方は大声で叫んでいました。
校外学習が終わって、最後の挨拶をしているときにふと足元にある石垣を見たら、こんなヘビが顔を出していました。縞がちょっとだけ見えるので、シマヘビかなと思うのですが、この間もやったように鱗に名前をつけてみました。
pは頭頂板なのですが、左右対称ではありませんね。これについては、こんな論文を見つけました。
L. Tomovic et al., "Evidence for post-natal instability of head scalation in the meadow viper (Vipera ursinii) – patterns and taxonomic implications", Amphibia-Reptilia 29, 61 (2008). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)
この論文はノハラクサリヘビというヘビの鱗を4年間に渡って観察したという研究です。モンテネグロにある山の斜面で全部で159頭のヘビを見つけたのですが、そのうち、53頭は2度以上再捕獲でき、さらに、そのうち23頭は鱗の写真を撮ることができたそうです。この23頭のうち、39%は鱗の融合が見られ、30%は鱗の分割やサイズ変化が起きていたそうです。ヘビの鱗は不変なものではなく、脱皮の時に隣合わせの鱗がくっついたり、鱗が分割したり、サイズ変化が起きるということを意味しています。この上の写真のヘビも向かって右側の頭頂板が何らかの変調をきたし、鱗の分割とサイズ変化が起きたものだと考えられます。
雑談)今日は植物観察会があり、大阪北部、大阪府と兵庫県の県境あたりを歩きました。ただ、行程がやけに長くて、朝8時に家を出たのですが、家に戻ってきたのが18時。10時間も出かけていたことになります。植物はいろいろあったのですが、暑い中を歩き回ってすっかりくたびれてしまいました。
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