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家の近くのむし探検 田んぼ

家の近くのむし探検 第399弾

6月12日に開かれる小学校の校外学習についていくことになったので、その下見として7日にコースを歩いてみました。校外学習は2年生で、午前中は水を張った田んぼで水遊び、午後は農道を一周歩くことになっています。私は午後の部を担当することになっています。



先日は花を探したので、この日は主に昆虫を探しました。蝶と蛾は出したので、今回は残りの昆虫です。この写真の個体はベニボタルの仲間だと思われます。こんな写真でも、「絵解きで調べる昆虫2」に載っている「ベニボタル科の絵解き検索」で結構調べることができました。前胸背板は幅広く縁取られ、背面は一室になるか・・・→前胸背板は5室に分かれることはあっても中央室は小さい→体は幅広い→頭部は前方に向けて吻状に長く伸びるを選んで、ベニボタル属 Lycostomusになりました。「日本列島の甲虫全種目録(2018年)」によると、Lycostomus属には5種1亜種が記録されていて、そのうち、4種が本州に分布しています。「原色日本甲虫図鑑III」にはこのうち2種(フトベニボタルとベニボタル)が載っているのですが、触角第3節が幅に比べて長いことから、ベニボタルの方の可能性が高い感じです。残りの2種についてはよく分からないのですが、とりあえず、ベニボタルL. (L.) modestusを第1候補にしておきます。



これはハラビロトンボ



これはたぶん、オオアオイトトンボ。(追記2018/06/22:立西さんから、「縁紋が赤褐色であること,そして時期から3枚目のトンボは二ホンカワトンボかアサヒナカワトンボだと思います。外見から見分けられるポイントはかなり相対的なので,どちらの種類か野外で見分けるのは難しいことが多いですね。」というコメントをいただきました。ほんとですね。確かに、これは以前ニシカワトンボと呼んでいた種です。下から見て緑色が見えたので、オオアオイトトンボだとばかり思って勘違いしてしまいました。図鑑を見ると、全然違いますね。ご指摘どうも有難うございました

見つけた虫はこんなところで、そろそろ帰ろうかと思ったときに、水を張った田んぼの持ち主に出会いました。この田んぼは高台にあって、しかも周囲が塀で囲まれているので、外からは中が見えなかったのですが、中を見せていただきました。



合鴨のヒナが来たばかりだといわれるのでそれも見せてもらいました。可愛いですね。



田んぼには水が張られていて、よく見ると、いろいろと虫がいます。これは逆さまになって泳いでいる得体のしれないものです。ネットで調べてみると、大阪府立環境農林水産総合研究所のホームページに大阪府の水生生物(在来種)というページがあり、そこに載っていました。ホウネンエビというようです。Wikipediaによると、ホウネンエビ目ホウネンエビ科の属する小動物で、初夏の水田で仰向けになって泳いでいるのがよく見かけられるということです。学名はBranchinella kugenumaensis。エビというよりは、カブトエビやミジンコに近い原始的な部類に属するようです。いずれにしても校外学習の当日にはもう少しちゃんとした写真を撮ろうっと。



これはカワゲラの幼虫でしょうね。種類までは分かりませんが・・・。



これも上のサイトに載っていました。載っていた種と同じなら、ニッポンヨコエビではないかと思います。いずれにしても子供たちが水遊びしている間に写真を撮るというちょっとした楽しみができました。

田んぼの横に大きな檻と小さな檻があったので聞いてみたら、大きな方はイノシシ用で、以前はよく入ったのですが、情報伝達が進んだのか最近はちっとも入らないということでした。小さな方はアライグマか、ハクビシンで、最近もよく入るということでした。昨年の校外学習の時は小学生を連れて歩いていたら、近くの茂みでゴソゴソするのでひょいと見たら、大きなイノシシがこちらを見ていたという話でした。その時は多勢に無勢で、イノシシの方が逃げ出し、事なきを得たようです。



そんな話を聞いて、農道を歩いていたら、そこに大きな猫のような動物が突然顔を出しました。頭の中心に白い縦筋があるので、後で調べたらハクビシンみたいです。その時はパッと目が合ってしまいました。カメラを出そうとちょっと動いたらさっと逃げ出しました。その後姿です。まるで猫ですが、頭のところにちょっとだけ白い毛が見えています。昼間でもこんな動物がいるのですね。びっくりしました。





最後は植物です。イグサ科のだと思います。

この日はいろいろ変わった生き物を見ました。さすがに、マンションの廊下を歩いているときとは違いますね。
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ホウネンエビは久し振りに見ました。
昔は田んぼで普通に見られたのですが…羨ましい環境ですね。

ハクビシンは木登りが得意なんで、毎年サクランボを食い荒らしてくれてますよ。
最近はタヌキとアナグマを見なくなって、キツネとハクビシンくらいしか通ってこなくなりました。
イノシシが減ったのは良いけど、サルは増えたしシカもカモシカもたまに来る様になったし、良いことはタヌキのトイレが無くなったことくらい(笑)

No title

お久しぶりです。
縁紋が赤褐色であること,そして時期から3枚目のトンボは二ホンカワトンボかアサヒナカワトンボだと思います。外見から見分けられるポイントはかなり相対的なので,どちらの種類か野外で見分けるのは難しいことが多いですね。

校外学習お疲れさまでした。小さな子供はエネルギーの塊ですし振り回されてしまうのも仕方ないですよね。

No title

立西さん、お早うございます。

ほんとですね。確かに、これは以前ニシカワトンボと呼んでいた種です。下から見て緑色が見えたので、オオアオイトトンボだとばかり思って勘違いしてしまいました。図鑑を見ると、全然違いますね。ご指摘どうも有難うございました。

ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボが混じっているということで最近は名前が呼べなくて困っています。「日本のトンボ」によると、私の住む西日本では、♂は翅の色では区別がつかなくて、わずかに翅の茶色の♀がニホンカワトンボということしか分かりません。苅部氏の神奈川県の調査(2010)によると、前翅長/頭幅比と縁紋長/縁紋幅がアサヒナの方がわずかに小さいのですが、標準偏差を見ると重なっているのでたぶん、はっきりとは分からないのではと思いました。最近では高校でさえDNAを調べるようなところが出てきています。外部形態が注目されなくなると、名前を呼べない虫がだんだん増えてきて本当に困りますね。

No title

通りすがりさん、お早うございます。

私も子供のときは田んぼで遊んだ方だったのですが、どんな虫がいたのかすっかり忘れていました。ちょっと覗いてみただけですが、得体の知れないものがたくさんいました。なかなか面白そうです。

ハクビシンは今回初めて見ました。だいたいこんな動物は夜しか行動しないと思っていたのですが、農家の人は、いや、イノシシなんかも昼間いるよと言われるのでびっくりでした。校外学習の当日に小さい方の檻を見たら、タヌキがかかっていました。学校の先生の話だと校庭をキツネが歩いていたとのことです。こんな話を書いているといったいどこに住んでいるのだろうと思う人がいるかもしれませんが、これは大阪北部の話です。何だか環境が長野と似ていますが、カモシカはさすがにいません。アナグマも見たことがありません。

No title

こちらのMnaisはDNAでしかはっきりしないので、その地域の自然環境調査・生物調査の結果を信じることにしてアサヒナカワトンボとしています。
個人でも簡単にDNA検査ができる様になれば、同定のやり方も変わるかな?

こちらは運が良ければ?ツキノワグマも見られますからねえ(笑)

No title

「日本のトンボ」に載っている図によると(これがどれだけ正しいのか知りませんが)、長野県のだいたいはアサヒナカワトンボ単独生息域で、一部北部と南部が共存域になっていました。大阪はほぼ全域で共存域になっているので厄介です。

個人レベルで精密なDNA解析ができるようになって、その装置がオンラインで世界中のデータベースと突き合わせて種が分かるようなソフトが搭載されていて、一気に〇〇95%、△△5%なんて結果が出るようになったら、もう誰もこんなブログを出さなくなるでしょうね。種の定義もDNAでなされるようになれば、外部形態を載せた図鑑なんかもだんだん意味をなくしていくかもしれません。でも、同じDNAを持っていても環境によって大きく外部形態が変わる場合(バッタの群生相みたいなもの)が多いことが分かってくると、むしろ意味のあるのは外部形態(内部形態も含めて)の方だということになり、昔の分類がもう一度見直されることもあるかも。その場合は種を基準とする分類ではなくて、別の分類体系になるのかなぁ。よく分かりませんね。
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