FC2ブログ

京都府立植物園の花

5月25日に久しぶりに京都府立植物園に行きました。私は虫探しが目的なのですが、花も少し撮ったので載せておきます。撮影は主に植物生態園という野草が植えてある場所で行いました。





最初はオカタツナミソウです。「野に咲く花」によると、丘陵の林縁などに生えるそうです。





次はシチダンカです。アジサイの品種です。





次はキョウカノコです。涼しそうな花ですね。



でも、さらに拡大すると何だか暑苦しくなりました。



家の近くでもこんな葉があったので、一応、写しておきました。ヤブサンザシだそうです。



よく見ると実がなっていました。





ヤマボウシの花は高い木のてっぺんあたりが満開だったので、普通に歩いていると気が付きません。それでだと思うのですが、ひもで枝を引っ張って見えるようにしてありました。





次はムサシアブミです。花はもう終わりみたいです。昔、野草を育てていた頃にはこのムサシアブミも植木鉢に植えていました。





これはホウロクイチゴというようです。



この日の目的の一つはこのオオバウマノスズクサの花を見ることです。



とにかく変わった花です。もうちょっと拡大してみます。





これは何が見えているのでしょうね。



ユキノシタの花はいつ写しても格好いいですね。



池の縁に生えていたこの草には葉の途中に変わった花が咲いていました。



名札がなかったので、この花を手掛かりに「野に咲く花」で探してみると、カヤツリグサ科のカンガレイという植物がよく似ています。「カヤツリグサ科入門図鑑」にも出ていました。この図鑑によると、タタラカンガレイという似た種もあるようですが、違いはよく分かりません。





生態園での撮影の最後はこのシロバナクサナギオゴケです。クサナギオゴケは「山に咲く花」に載っていました。ガガイモ科でえんじ色の花でした。



生態園を出て半木神社の方に向かって歩いていたら、バイカモはどこですかという質問を何度かされました。どうやら新聞で報道されていたようです。90年前に京都で絶滅したとされていた花を植物園で10年前から試験栽培してやっと咲かせたという内容だったようです。探していたら、やっと見つかりました。結構、狭い場所で咲いていました。



思ったより、小さな花です。



拡大してみたのですが、ちょっとクモが邪魔でしたね。



最後は「四季彩の丘」の水槽にあった水草です。たぶん、外来種だろうなとは思ったのですが、一応、写しておきました。在来種とどう違うのだろうと疑問に思ったのですが、調べてみると意外にややこしい話です。日本の在来種としてはアカウキクサAzolla imbricataとオオアカウキクサ Azolla japonicaの2種が知られているのですが、前者は三角形状に増殖するので、これとは違います。従って、オオアカウキクサの方なのですが、在来種は現在では絶滅危惧種になっているそうです。外来種については次の論文に載っていました。

T. Suzuki, I. Watanabe, and T. Shiraiwa, "Allozyme Types of Water Fern Azolla Japonica and its Relatives (Azollaceae) Growing in Japan", Acta Phytotax. Geobot. 56, 71 (2005). (ここからダウンロードできます)

要は、水田にAzollaを繁殖させると、これに共生するシアノバクテリアの作用で窒素固定ができるようになるのでAzollaが肥料の役割を果たし、また、Azollaが水田を覆うことで他の雑草が生えにくくなるので、中国南部やベトナムでは「緑の肥料」として広く用いられていました。それで、フィリピンのIRRI(International Rice Research Institute;国際稲研究所)では世界中からAzollaを集めて、そこで選ばれた株を生物肥料として広めました。日本では1993年から合鴨農法が発達し、Azollaは有機農業の一環として急速に取り入れられました。Azollaは肥料としてのほか、合鴨の餌としても用いられました。そのため、様々なAzollaとそれらの交雑種が導入されました。これらのAzollaがあちこちに広がったという話です。

この論文ではアロザイム分析という手段を用いて全国73個所のAzollaを調べています。アロザイムというのは突然変異で酵素のアミノ酸配列の一部に変化を生じたけれど、酵素機能自体は変わらないというものです。アロザイム分析とはこのわずかな配列の違いから種を調べていく方法です。実際には九州から東北までに分布するAzollaについて、8種類の酵素のアロザイムを調べてみた結果、日本に分布するAzollaは全体として6つのグループに分かれることが分かりました。それらはA. caroliniana、人工的交雑種(A. filiculoides×A. microphylla)、A. filiculoidesとA. microphyllaのそれぞれに非常に近いもの、それにA. rubraに近い2グループになりました。最後のA. rubraに近い2グループが日本の在来種A. japonicaに相当するかもしれないとのことです。つまり、A. japonicaにもいくつかのアロザイムタイプが存在するということのようです。いずれにしても、外見上でこれらのグループを見分けるのはかなり難しそうです。ネットで見ると、A. filiculoidesはニシノオオアカウキクサ、A. carolinianaとA. microphyllaなどは統合されてA. cristata(アメリカオオアカウキクサ)、A. rubraはミナミオオアカウキクサ、A. filiculoides×A. cristataはアイオオアカウキクサと和名の書いてあるサイトがありました。出典は分からないのですが・・・。

追記2018/06/02:詳しくは分からないのですが、アロザイム分析とは、目的とする酵素を酵素電気泳動法で分離して、そのパターンを見る方法のようです。酵素をゲルの端に入れ、ゲルの両端に電圧をかけると、電荷を持った酵素は動き出します。その動きやすさ(易動度)は酵素の持つ荷電量やゲルとの親和性などにより変化するので、僅かなアミノ酸配列の違いでも見いだせるのではと思います。よく分かりませんが・・・
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

ユキノシタが開いた花を初めて見ました。
こんな綺麗な形をした花なのですね。

No title

tot*ro3*1*さん、こんばんは
面白い形の花でしょう。咲いているとすぐに写真に撮りたくなります。いつもは虫ばかり撮っているのですが、たまには花の写真も撮りますので、これからもよろしくお願いします。
プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ