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家の近くのむし探検 カメムシ、毛虫ほか

家の近くのむし探検 第387弾

5月20日に家の近くの公園に行ってみました。その時に見つけた虫で、まず、甲虫とハエ以外です。



昨年何度も見たシダカスミカメ亜科のMansoniella shihfanaeです。最初は珍しかったのですが、だんだん常連になってきました。(追記2018/06/02:立西さんから、「このブログでも度々登場している1枚目のカメムシですが、クスベニヒラタカスミカメ Mansoniella cinnamomiという種名で決着しているようです。あちこちで被害木を見かけますね。」というコメントをいただきました。この名で検索すると、「昆虫と自然」2016年の12月号にも載っていたようですね。種名の変わっているところが気になります。今度、図書館でも見てきます。貴重な情報、どうも有難うございました。ついでに過去の記事についても直しておきます



小さなクモを撮ってしまいました。どうせ名前は分からないのですが、何となく雰囲気からネコハグモの幼体みたいな気がします。



これはいつものアリグモです。



小さなカメムシ幼虫がいました。複眼が出ていて、後胸背板がやや広いので、2齢幼虫のような感じですが、種名までは分かりませんでした。



有翅型のアブラムシです。これも分かりません。



ヒメシロモンドクガの幼虫です。「原色日本蛾類幼虫図鑑」に載っている食草には入っていないのですが、ツツジを食べているようです。



同じようにツツジを食べているルリチュウレンジの幼虫です。



これはチャバネアオカメムシです。



これはクワキヨコバイ属の仲間です。



それにケブカキベリナガカスミカメ



それからイトカメムシです。探せばいろいろといるものです。



アブラムシがカメラに取り付けていた「影とり」に止まって逃げません。それで、仕方なく撮りました。何でしょうね。



また、ヒメシロモンドクガの幼虫がいました。こんな角度からしか撮れなかったのですが、ついでに刺毛を調べてみようかなと思い立ちました。毛虫の刺毛については以前も調べたことがありました(こちらこちら)。刺毛の命名法については、「原色日本蛾類幼虫図鑑(上)」の概説に載っています。ただ、ここで紹介されている命名法は六浦晃氏の説によるもので、その詳細は次の論文に載っています。

A. Mutuura, "On the Homology of the Body Areas in the Thorax and Abdomen and New System of the Setae on the Lepidopterou s Larvae", Bull. Univ. Osaka Pref. B6, 93 (1956). (ここからダウンロードできます)

この説が出されたのが1956年なので、この命名法がどの程度普及しているのか文献で探してみました。これについては次の本に書かれていました。

N. P. Kristensen, "Lepidoptera, Moths and Butterflies", Vol. 2: Morphology, Physiology, and Development, Handbuch der Zoologie, Band/Volume IV Arthropoda: Insecta, de Gruyter (2003).

これによると、六浦氏が提案した幼虫の体の領域分けは今では受け入れられていなくて(Mackay(1963)に議論されているようですが、文献が手に入りません)、現在ではHasenfuss(1973)のNeolepidopteraやトビケラ目での感覚子の末端神経支配の分布を考慮にいれた領域分けが使われているようです。また、刺毛については以前に用いられていたHinton(1946)の命名法が現在でも使われているようです。本に載っている図を参考にこのヒメシロモンドクガの幼虫も調べてみることにしました。



まず、頭、胸、腹に分けます。胸は脚の付く場所によって前胸、中胸、後胸に分かれます。腹は9節まで見えますが、この後ろにもう1節あるようです。



先ほど撮った写真を使って幼虫の体の領域分けをしてみました。全体を背面(D)、準背面(SD)、側面(L)、準腹面(SV)、腹面(V)に分けます。この写真ではD、SD、Lの3つの領域が見えています。それぞれの領域に生えている刺毛をこの略号で示します。さらに、刺毛が長い順に1、2、3・・・と番号をつけていくのですが、ほかの節との相同性から必ずしも長さだけではなくて番号がつけられます。「原色日本蛾類幼虫図鑑」のヒメシロモンドクガの項目の説明にはこのHintonの命名法が用いられているので、この分け方と対応させながら読んでいきました。



これは別の日に撮った写真ですが、説明に出てくる刺毛と実際の刺毛とは何となく対応が付きます。まだ詳細までは分かりませんが・・・。こうやって調べていくと、毛虫も少しは分かるようになるかもしれませんね。これからも少し見ていこうかなと思っています。





後は帰りの道で見つけたビロードハマキです。この蛾はこれまで2度ほどしか見ていない、私にとっては珍しい蛾です。





道端で咲いていた花です。ナデシコ科のスイセンノウという花みたいです。「日本帰化植物写真図鑑」には載っていました。ヨーロッパ原産で世界各国で栽培されているようです。



後はマンションの廊下で見つけたフタテンカメムシでした。
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No title

お久しぶりです。
このブログでも度々登場している1枚目のカメムシですが,クスベニヒラタカスミカメ Mansoniella cinnamomiという種名で決着しているようです。あちこちで被害木を見かけますね。

No title

立西さん、最新情報をどうも有難うございました。この名で検索すると、「昆虫と自然」2016年の12月号にも載っていたようですね。種名の変わっているところが気になります。今度、図書館でも見てきます。貴重な情報、どうも有難うございました。
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