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植物観察会で虫撮り

先月末に家の近くであったばかりの植物観察会が、5月5日にも催されました。今度は淀川、木津川、桂川の三川合流地点にある背割堤(せわりてい)という堤防の周辺です。この堤はソメイヨシノが250本も植えられていて、花の季節には大変綺麗なようです。



御幸橋(ごこうばし)の上から下流側を見たところで、左側を流れているのが木津川です。右側にある並木が堤の中央を走る道沿いに植えられたソメイヨシノです。下の道をちょっと行ったところで皆さんバーベキューをされていました。植物観察は堤の反対側の道を進んだのですが、私は例によって虫探しです。



まずはこんなハムシを見つけました。これは前にも見たことがあります。たぶん、ムナグロナガハムシというのだと思います。「日本列島の甲虫全種目録 (2018年)」によると、これはハムシ科ではなく、カタビロハムシ科モモブトハムシ亜科に入っていました。(追記2018/05/12:通りすがりさんから、「Zeugophoraはワモンナガハムシしか見たことが無いんですが、このハムシはチャバネツヤハムシに見えますが果たして?ムナグロナガハムシは見たことが無いんですが、和名で検索しても学名で検索しても何種ものハムシを誤同定されてて、検索してみないと分からんです…。」というコメントをいただきました。亜科レベルで違うので、「原色日本甲虫図鑑IV」に載っている亜科の検索表で調べることができます。触角の基部が近い!確かにこれはヒゲナガハムシ亜科か、ノミハムシ亜科です。他の写真を見ると後腿節もやや太い。本当にノミハムシ亜科みたいです。図鑑を見ると、チャバネツヤハムシの近くに載っているナガトビハムシもちょっと似ています。前者はPhygasia、後者はLiprusです。「台湾産ハムシ類幼虫・成虫分類図説」に載っている属の検索表によると、上翅の点刻が規則的な列状だとLiprusに進み、不規則で列状をなさないとPhygasiaに進みます。この写真では不規則で列状をなさないので、やはり仰る通りチャバネツヤハムシみたいです。ということは以前にムナグロハムシだとしたのもみなチャバネツヤハムシ。これはショックです







次に気が付いたのはこのハムシでした。ギシギシの葉にいっぱいついていました。でも、こんな写真で驚いてはいけません。





こんなにぎっしりついていました。このハムシはすぐに分かるだろうと思って、「原色日本甲虫図鑑IV」の図版を探したのですが、何度見ても見つかりません。仕方なく、ネットで「ハムシ」と「ギシギシ」のキーワードで検索するとすぐに見つかりました。コガタルリハムシだそうです。ネットは便利は便利なのですけど、やはり自分で調べて見つけたいですね。4匹採集したので、今度、検索表で確かめてみます。



すぐそばにハバチがいました。この間、ハバチ亜科とヒゲナガハバチ亜科の間で迷ったので、勉強だと思ってまた採集してしまいました。



植物観察の方はナガバイラクサの説明で、これに刺されると痛いという話でしたが、それについているフクラスズメの幼虫の方が気になりました。



途中でアカタテハはいましたが、虫はこのくらい。



桜並木のある堤の終点はこんな階段になっています。ここに座ってお昼を食べました。私は早く食べ終わったので、周りで虫探しです。





こんなハエがいました。やはり見ただけだと分からないなぁ。(追記2018/05/12:しげしげ眺めていると、翅にsc切目があり、触角刺毛が羽毛状のようにも見えます。ひょっとしたらショウジョウバエ科?



これはドウガネサルハムシかな。



ナガメのカップルがいました。写そうとすると動き回って裏側にすぐに隠れてしまいます。



まぁ、腹側を写すのもいいかも。



また、フクラスズメの幼虫がいました。接写で撮ったので、画面からはみ出しそうです。



風が強かったので、治まるのだいぶ待ったのですが、カスミカメは結局ピンボケでした。この模様からはマダラカスミカメのようにも見えますが、ちょっと違うような気もします。よく分かりません。



すぐそばでマルカメムシが産卵していました。卵をちょっと拡大です。



こんな横向きの卵を産むのですね。「図説カメムシの卵と幼虫」を見ると似たような配列の絵が描かれていました。蓋の周りの飾りは受精孔突起と言って、長さは35μm、円筒形で下部が広がり、全部で13-15個あり、背面の2、3個はやや小型だそうです。背面側の突起がはっきりしないことは確かですが、突起の形までは写真では分かりませんね。何のためについているのかも載っていませんでした。

ここで、うかつにも一眼レフの電池がなくなってしまいました。替えの電池を持って来なかったので、後はコンデジだけ。ちょっと虫撮りの気力がなくなってしまいました。植物観察会なので植物は撮りました。それは次回に回します。花はあまりなかったです。

雑談)この間、小学3年生に虫の話をしてほしいと頼まれたのですが、今度は2年生の野外活動に同行してほしいと頼まれてしまいました。私の住む地域ではすっかり「虫おじさん」で通っている感じです。

今日はヒメバチ科のハラアカアブヒメバチらしい個体の検索をしてみました。これは以前にも見たことがあって、種名がだいたい分かっているので亜科の検索をすればよかったなと思っていた種です。検索表にはいつものHymenoptera of the World(ここからダウンロードできます)を用いたのですが、とにかく一つ一つの項目の長いこと長いこと。翻訳も大変、調べるのも大変。でも、何とか亜科までは到達し、その後はいつもお世話になっているInformation Station of Parasitoid Waspsで属の検索をしてみました。調べる項目が多い分、顕微鏡で撮影するところも多くなり、後の処理も大変です。でも、今年はヒメバチ、コマユバチも少し調べてみたいと思っていたので、我慢我慢。

追記2018/05/12:雑談の追記です。小学校にお土産として持っていく写真と名前だけを載せた図鑑作りに励んできます。今は甲虫目を作っていて、もうすぐ終わります。これで残りは、ハエ・ハチ、蝶・蛾、クモなどその他の動物だけになりました。21日が当日なので、なんとかハエ・ハチくらいまでは間に合いそうです。100ページほどの小冊子にして4冊をお土産としてもって行くつもりです。ムナグロナガハムシを早速直しておかなくっちゃ
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No title

Zeugophora属はカタビロハムシ科になったんですか。
Zeugophoraはワモンナガハムシしか見たことが無いんですが、このハムシはチャバネツヤハムシに見えますが果たして?
ムナグロナガハムシは見たことが無いんですが、和名で検索しても学名で検索しても何種ものハムシを誤同定されてて、検索してみないと分からんです…

コガタルリハムシは春先から見られるSpring ephemeralですが、あまりにも雑魚過ぎて有り難みが無いんですよね(笑)
そんなコガタルリハムシも長野では見られないのですが。

No title

げっ、違ってましたか。亜科レベルで違うので、亜科の検索表で調べることができます。触角の基部が近い!確かにこれはヒゲナガハムシ亜科か、ノミハムシ亜科みたいです。他の写真を見ると後腿節がやや太い。確かにノミハムシ亜科みたいです。図鑑を見ると、チャバネツヤハムシの近くに載っているナガトビハムシもちょっと似ています。前者はPhygasia、後者はLiprusです。属の検索表によると、上翅の点刻が規則的な列状だとLiprusに進み、不規則で列状をなさないとPhygasiaに進みます。この写真では不規則で列状をなさないので、やはり仰る通りチャバネツヤハムシみたいです。ということは以前にムナグロハムシだとしたのもみなチャバネツヤハムシ。これはショックです。しかも、「雑魚」のコガタルリハムシは4匹も採集したのに、これは採集しなかった・・・。
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