fc2ブログ

廊下のむし探検 チャタテ、甲虫ほか

廊下のむし探検 第998弾

4月12日にマンションの廊下で見つけた虫たちの続きです。この日は虫が多くて、マンションの廊下をずっと歩いただけで40種ほど見つかりました。その分、名前の分からないものも多くって・・・。



最初はこの虫です。変わった形をしていますが、これはチャタテムシの仲間です。こんな複雑な模様を持つのはチャタテ科のTrichadenotecnum属です。これについては次の論文に詳しく載っています。

K. Yoshizawa, "Systematic revision of Japanese Trichadenotecnum Enderlein (Psocodea: ‘Psocoptera’: Psocidae: Ptyctini), with redefinition and subdivision of the genus", Invertebrate Taxonomy 15, 159 (2001). (ここからダウンロードできます)

この論文によると、Trichadenotecnum属は5つの種群に分けられるそうです。これをまとめてみると次の表のようになります。



A~Eが種群で、Fの"incertae sedis"は「分類学上の位置不詳」という意味です。赤字は「日本昆虫目録第4巻」を見て、分布に本州が入っている種です。最後のGは上の論文には載っていなくて、目録には載っているもののうち本州産のものを書いておきました。各種群の特徴は主に交尾器について書かれているのですが、前翅について書かれている部分だけを抜き出したものを右欄に載せておきました。この中で「小点に広く覆われる」と書かれているのは翅全体に小点があるもので、今回の個体は中央部分だけなので、それらを除外します。すると、A、B、Dの種群が残ります。論文に載っている図と今回の写真を比較し、本州産だけを選ぶと、incognitum、latebrachium、yamatomajusの3種が該当することが分かりました。

さらに、今回の個体の前翅長4.1mmと比較しました。

incognitum ♂4.0-4.4mm、♀4.2-4.5mm
latebrachium 3.0-3.2mm
yamatomajus 3.4-3.6mm

これから、Trichadenotecnum incognitumが大きさ的にはもっとも近いかなと思いました。



次はハネカクシです。これはまだ調べていません。



変わったゾウムシがいました。「原色日本甲虫図鑑IV」の図版と比較すると、チャバネキクイゾウムシというのが一番近そうです。"キクイ"と名の付く虫が多いですね。



これはたぶん、モモブトカミキリモドキの♀。



この変なクモはガザミグモ。カニグモ科です。



尾が二本なので、たぶん、ヒラタカゲロウの仲間ですね。これも♀かな。



後翅の翅脈が辛うじて見えています。セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いについても以前書いたことがあります。要は後翅の翅脈の有無で見分けることができます。それによるとこれはセイヨウミツバチです。





そして、また、ハネカクシです。恰好がいいので、調べたいなとは思うのですが・・・。



毛虫はあまり調べようがないのですが、ネットを見ていたら、何となくハスモンヨトウの幼虫に似ています。違うかもしれませんが・・・。(追記2018/04/25:通りすがりさんから、「イモムシ君は多分オオバコヤガの幼虫です。」というコメントをいただきました。ネットで見ると、確かに似た幼虫がぞろぞろ出てきました。幼虫は図鑑にもあまり出ていないし、探すのがいつも大変です。コメント、どうも有難うございました



結構、大きいので写したら、いつも見ているネコハグモみたいです。大きさも測ればよかったですね。



これは最初にも出てきたヒメクチキムシダマシです。



それにミツボシツチカメムシ



後は蛾です。これはミスジツマキリエダシャク



それにクロフオオシロエダシャクでした。これでやっと4月12日分が終わりました。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

思い出した時にコメントしておきます。
イモムシ君は多分オオバコヤガの幼虫です。

No title

ネットで見ると、確かに似た幼虫がぞろぞろ出てきました。幼虫は図鑑にもあまり出ていないし、探すのがいつも大変です。コメント、どうも有難うございました。
プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ