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虫を調べる ズキンヨコバイ亜科

4月5日に家の近くの公園でこんな虫を見つけました。



これは以前、ズキンヨコバイ亜科のヤノズキンヨコバイかもと教えていただいた種とよく似ています。それで、本当にズキンヨコバイの仲間かどうか調べようと思って採集しました。亜科までの検索表は「絵解きで調べる昆虫」に載っています。以前も検索をしたことがあったのですが、その時はヒメヨコバイ亜科になってしまいました。今回はそのリベンジです。

実際に検索をしてみると今回は無事にズキンヨコバイ亜科になりました。その検索過程を写真で見ていきたいと思います。



ズキンヨコバイ亜科であるかどうかはこの10項目を調べればよいのです。大体は検索順に見ていこうと思います。



まず、①を調べるために後脚跗節を見てみました。基部の部分がちょっと気になりますが、これは脛節の一部だとみると、跗節は全部で3節になります。この項目でアブラムシやキジラミが除外できました。これらは1節とか2節みたいです。



これは口吻を撮ったものですが、確かに基部は前脚基節や転節と触れているみたいです。



次は背面からの写真です。ついでに体長を測ると4.5mmになりました。ウンカやハゴロモでは黒矢印の部分に肩板があるのですが、これにはありません。これでセミ・ヨコバイ類になりました。



次は頭部を前から写したものです。各部の名称は、「九州でよく見られるウンカ・ヨコバイ・キジラミ類図鑑」に載っている名称をだいたい採用したのですが、これと「原色昆虫大図鑑III」や「絵解きで調べる昆虫」に載っているものと少し違っていました。それで、後2者のものを括弧に入れて書いておきました。この写真では単眼が2個あって、それが後頭盾(顔、clypeus)の上部にあることを見ます。また、単眼まで側方線が延びていることが分かります。これでこの4項目すべてが確かめられました。



次は後脚脛節の写真です。黒矢印で示すように棘の列が2列あります。



⑥は前胸背の発達したツノゼミ科との比較なので、この個体の場合は特に発達していないことになります。また、前胸背は複眼よりは前に出ていません。これですべての項目を確かめることができたので、ズキンヨコバイ亜科は確かそうです。「日本昆虫目録第4巻」(2016)によると、ズキンヨコバイ亜科 Idiocerinaeには8属17種が載っています。ここから先の検索表がないのでここでストップです。

ついでに撮った写真も載せておきます。



斜めから撮ったものです。



これは単眼と単眼に続く側方線を撮ったものです。



最後は口吻を撮ったものですが、不思議な構造をしています。これも各部の名称が分かるとよいのですが・・・。
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