FC2ブログ

虫を調べる コガネコバチ科

このところ寒くて雨模様の日が続いているので、「廊下のむし探検」はちょっとお休みです。その代り、これまでに採集してきた虫を調べようと思って頑張っています。



今回はこのコバチです。3月4日にマンションの廊下で採集しました。コバチは種類が多くて、私は外形からは判断できなくて、仕方なく見つけたら採集していますが、検索も結構大変です。でも、最近は少し慣れてきたかなと思っています。これはこれまで見てきたコガネコバチ科かなと思って検索しました。検索には「絵解きで調べる昆虫」に載っている検索表を用いました。



先入観が入っているかもしれないので怪しいのですが、検索をしてみるとやはりコガネコバチ科になってしまいました。この検索表は1項目で1科ずつ除外していくので、こんなに調べないといけません。それでも、頑張って調べていこうと思います。



まずは全体像です。測ってみると、体長は5.6mmでした。この図からは①、④、⑤、⑫を何とか調べることができます。まず、①の前脚脛節は特に変わった様子は見られません。④と⑤は後脚についてですが、これも特に異常は見られません。⑫はいつも問題になります。特にこの写真を見ると、斜めの矢印で示した部分にかなり大きな段差があります。でも、これもマルハラコバチ科に対抗する項目なので比較してみないと分かりません。



この写真は以前調べたマルハラコバチ科ですが、これと比べると胸の厚みや段差はまだましな方なのかなと思いました。



次は前脚の写真で、跗節が5節あること、脛節距は長くて湾曲していることが分かります。



次は前翅翅脈です。かなり長く後前縁脈があり、径脈も発達しています。ということで、②と⑨はOKです。



これは頭部の写真ですが、③も⑥もOKでしょう。



頭部と胸部を背面から撮ったものです。⑥と⑧は同じことを片方は大きく、片方は小さくと矛盾した内容ですが、比較する相手が変化しているので、こんな書き方になっています。ともかく、3つとも大丈夫でしょう。



コバチの仲間には後脚が肥大する仲間が多いので、後脚を調べることは重要です。でも、後脚基節と前脚基節を一枚の写真で比較するのは意外に大変です。というのは、前脚基節が腹側にあるからです。それで、こんな写真になってしまいました。まぁ、たぶん、後脚基節が前脚基節に比べて3倍以上あることはないでしょう。



最後は胸部側面の写真で、中胸側板が一様に膨らんでいないことを確かめます。これはトビコバチ科とナガコバチ科を除外する項目です。この写真では、中胸側板は前側板と後側板に分かれてほぼ平面的で、中央部が少し凹んでいます。ということで、これも大丈夫でしょう。

ということで、今回もコガネコバチ科になりました。コガネコバチ科はこれまでも何度か調べています(例えば、こちらこちら)。検索表で調べていくと問題はなさそうなのですが、採集して調べるたびにコガネコバチ科になるので、どこか勘違いしているのかもしれません。とりあえず合っているとして、次は亜科の検索ですが、これも結構大変です。次回に回します。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

相変わらずきれいな写真ですね.

何枚ぐらいの画像を合成しているのでしょうか?

No title

コメント有難うございます。15枚から50枚程度かな。実体顕微鏡で撮っているのは少なめ、生物顕微鏡では多めにという感じです。検索に必要なところが写っていればよいからと思ってあまり凝って撮ってはいないのですが・・・。

No title

> 廊下のむしさん

予想通りたくさん撮影していますね.

EOSで撮ると振動が気になって時間がかかります.
電子シャッターのミラーレスを購入しようと思ったら,現行のモデルはほとんどリモコンが使用出来無くて困りました.
スマホでシャッターが切れるといっても面倒です;^_^)

今後も楽しみにしております.

No title

仰る通りです。初め、古い一眼レフを顕微鏡に取り付けて撮っていたのですが、機械シャッタ―の振動で触角などがうまく撮れないことがしばしばでした。それで、ニコンのミラーレス(Nikon 1 v1)の中古を安く買って取り付けました。リモコンも使えて快適です。調子が良いのでもう一台と思ってv2を買ったのですが、感度、ノイズともに古い方がよかったです。画素数の多いものは考えものかもしれません。今は画素数を落として使っていますが、いまいちです。ついでに風も邪魔なので真冬でもエアコンなしで、撮影の時は息を凝らして頑張っています。

私はカメラを顕微鏡に取り付けているので、距離を変えたときの振動などはそれほど気にならないのですが、カメラ本体に接写装置を取り付けて行おうとすると、カメラの固定がかなり大変でまだうまくいっていません。ただ、冷凍庫に入れておいた試料を写すだけなら顕微鏡があれば十分で当分はそのままやろうかなと思っています。こんな調子でぼちぼちやっていますので、今後ともよろしくお願いします。
プロフィール

廊下のむし

Author:廊下のむし

カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
カウンター
月別アーカイブ