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廊下のむし 12月に入っても・・・

廊下のむし探検 第18弾

12月に入りました。いよいよ虫は少なくなってきました。それでも、外を歩いているよりは、むしろ、マンションの廊下を歩いている方が多くの虫に出会えます。温かいマンションにみな集まってくるからでしょう。

今日の最初はたいへん変わった形の虫です。




天井の丸い蛍光灯に止まっていたのですが、初めなんだか分かりませんでした。でも横からのぞくと、



翅に銀色の模様のある蛾であることがあることが分かります。これはキンウワバという蛾の仲間で、おそらくイチジクキンウワバだと思います。耳のように突き出しているように見えるのは毛の塊です。なぜこんな形をしているのでしょうね。

キンウワバの仲間は翅の真ん中に銀色の二つの紋があるのが特徴です。虫の仲間には銀色を示すものは多いのですが、たとえば、蝶ではウラギンシジミ、ヒョウモン類の蛹、蛾でもギンモンシャチホコを初めとして、「ギン」と名前のつく種は多いです。金色のものもあります。蝶ではオオゴマダラの蛹が有名ですね。どうして銀や金などの金属のような色がつくのか不思議です。

オオゴマダラなどマダラチョウの蛹が金や銀色になる理由については、昔の研究があります。蛹の内側に、無数の膜のような構造ができるからだといいます。膜が作られるときに、膜と膜との間隔を少しずつ変化させるので、いろいろな色の光を反射できるようになり、まるで金属のようになるのです。この膜は脱皮の前に消化液で分解されるので、脱皮殻は普通の薄茶色に戻ってしまいます。また、脱皮前に殻だけ取って乾燥させると、膜同士がくっついて金属色がなくなります。これを水につけると、また色が復活します。

次は小さな小さな虫です。5mmほどしかありません。




カメムシの仲間のムラサキナガカメムシです。こんなに小さな体なのですが、背中にはちゃんと「Y」字型の模様が付いています。

それに先日紹介した、



チャエダシャクです。

また、こんな虫もいました。



クサカゲロウの仲間です。捕まえてみないと名前までは分かりません。カゲロウと名前が付くものには、いわゆるカゲロウのほかに、クサカゲロウとウスバカゲロウがいます。これらは、みな別の種類です。この話についてはまた今度します。







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