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虫を調べる ハナレメイエバエ亜科♀(続き)

昨日の続きで、イエバエ科ハナレメイエバエ亜科の名前調べです。



対象は2月15日に採集したこのハエです。見た感じはイエバエ科のハナレメイエバエの仲間みたいだったのですが、♀みたいなのと、ハナレメイエバエに特徴的な下前側板の剛毛が4本もあったのでかなり戸惑ってしまいました。でも、基本は3本なのですが、4本もあるのかなと思って、検索を進めることにしました。前回、ハナレメイエバエ亜科まで到達したので、その先の属の検索です。属の検索表は「日本のイエバエ科」にも載っていますが、、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」にはもっと分かりやすい検索表が載せられていたので、それを使わせていただきました。




この3項目を調べることでシリボソハナレメイエバエ属であることが分かります。赤字はこの方がよいかなと思ったところです。これをいつものように写真で調べていきます。



⑫は下前側板の剛毛についてですが、ご覧のように4本生えています。そのうち3本を選んで上の二つを結ぶ線分の中点を通る垂線を書いてみました。下の剛毛はやや前方に位置しています。これも⑫に書いてある通りでした。剛毛が3本なら何の問題もないのですけどねぇ。



⑬については後ろ向きの額眼縁剛毛(ors)が2対生えていることが分かります。それより前側には内側に向いた剛毛が2対あります。これはoriとすべきかなと思ったのですが・・・。それから⑭に書いてある単眼三角板は小さいことは見ると分かります。



後脚脛節基部2/3には前背剛毛が2本生えています。前背か後背かは黒矢印で示した線を境にして考えればよいようです。



これは中脚脛節ですが、中ほどに確かに2本の後背剛毛が生えています。これも黒矢印の線を境に考えるとよいと思います。ということで、すべての項目をクリアできたので、シリボソハナレメイエバエ属で間違いないと思うのですが、下前側板の剛毛の数だけが問題です。ここから先の種の検索は♂用なのでとりあえずここでストップです。



なぜ、♀だと思ったのかは腹部末端の構造を見ると分かります。これは腹部を背面から写したものですが、この模様から種が分かるかもしれません。前側から順番に第1背板(t1)から第5背板(t5)になります。



これは横から見た写真です。これと以前調べたシリボソハナレメイエバエ属♂の腹端と比較してみます。



左はシリモチハナレメイエバエ、右はリュウキュウシリボソハナレメイエバエ近傍の種だと思っている個体です。今回の個体とはだいぶ違っていることが分かります。



これは末端を写したものです。これが何なのかはよく分かりません。

後は検索に使わなかった写真です。



これは顔面です。



胸部背面の写真です。ついでに剛毛を数えてみました。一般的なシリボソハナレメイエバエ属の剛毛とよく似ています。



これはちょっと斜めから撮りました。



最後は前脚脛節です。やはり黒矢印の線を中心にすると前背が2本あります。後ろの剛毛は真横から出ているのでp-setaと書かれているのだと思いました。

ということで、ハナレメイエバエ亜科♀の検索をしてみました。少しは慣れてきたかなと思ったのですが、検索をするたびに問題点が出てきて、ちっとも進みませんね。でも、諦めずにまた挑戦してみます。
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