廊下のむし探検 カメムシ、ハムシ、ハチ
廊下のむし探検 第967弾
2日前の12月20日にマンションの廊下を歩いて見つけた虫たちです。この日は1か月ぶりにマンションの廊下をずっと歩いてみました。足はまだ少しむくんでいるのですが、関節の痛みは少なくなり、なんとか階段を降りたりできるようになりました。さすがにマンション全体を探すとそこそこ虫がいるもんですね。ハエの方はまだ整理がついていないので、そのほかの虫から出します。
まずはカメムシから。これは小盾板全体が黒いのでヒメナガカメムシ。
そしてこれはアオモンツノカメムシ。カメラを向けるとみなすたこらさっさと逃げ始めるので、いい格好では撮らせてくれません。
これはたぶん有翅型のアブラムシ。触角が短いのでオオアブラムシ亜科かなと思ったのですが、実はかなり小さなアブラムシです。「日本原色アブラムシ図鑑」の図版を見たのですが、よくは分かりません。
これはアカイロマルノミハムシだと思います。この間、ノミハムシ亜科の検索で迷いに迷ってしまったので、今回も比較のために採集しました。これはArgopus属で、この間問題になった跗節第3節の切れ込みの有無を見る必要があります。
S. Kimoto, "The Chrysomelidae of Japan and the Ryukyu Islands. IX Subfamily Alticinae II", J. Fac. Agri., Kyushu Univ. 13, 431 (1965). (ここからダウンロードできます)
例によってこの木元氏の論文に載っている検索表を使うつもりですが、ちょっと見てみると、「原色日本甲虫図鑑IV」に載っているオオアカマルノミハムシ clypeatusが含まれていませんでした。他に検索表がないかなと思って探していたら次の論文を見つけました。
A. Warchalowski, "Key to Eastern and Southeastern Asiatic species of the genus Argopus Fischer von Waldheim, 1824 (Coleoptera: Chrysomelidae: Alticinae)", Int. J. Invertebrate Taxonomy 23, 99 (2012). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)
ここにアカイロマルノミハムシ punctipennisもオオアカマルノミハムシも出ていました。検索表をちらっと見ると、脚の少なくとも一部が黒または暗色になっているかどうかで区別できるみたいです。今度、頑張って検索してみたいと思います。
後はハチ。さて何でしょう。一番上はコマユバチ科かな。
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