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廊下のむし探検 ハムシ、キモグリバエ

廊下のむし探検 第960弾

今日は晴れていたので、久しぶりにマンションの廊下を歩いてみました。といっても、まだ足にギプスがはまっている状態なので、踵だけをつけて数十メートル歩いただけですが・・・。廊下に出てみると冷たい風が吹いて、とても虫のいそうな感じがしません。それでも、諦めずに探していたらやっと虫を見つけました。



小さなハムシです。足をちゃんと床につけられないので、体のバランスが取れず、なかなかピントが合いません。でも、触角にピントが合った写真があったので、触角第2節が第3節より少し長いことが分かりました。それで、今のところ、チビカサハラハムシが第1候補になっています。これは採集したので、今度、検索してみたいと思っています。(追記2017/12/04:検索をしてみると、たぶん、チビカサハラハムシ Demotina decorataで合っているのではと思われます。詳細は後程載せます



次はこのキモグリバエ。毎年、今頃になるとマンションの東側壁面にビッチりつくのですが、今年こそ属くらいは決めてみたいと思っています。

今日は手始めに、「日本昆虫図鑑第8巻」に載っている属と検索表の載っているMND(Manual of Nearctic Diptera)との比較をしてみました。



左側がMND、右側が「日本昆虫目録第8巻」に載っている属です。MNDに載っている検索表を使うと、Chloropinae亜科は確かそうなので、それに属する属だけを載せています。線で結んだものが対応するのですが、属がかなり増えています。それで別の文献も探してみました。

J. C. Deeming and H. M. Al-Dhafer, "Chloropidae from the Arabian Peninsula", Zool. Middle East 58, 3 (2012). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)

こちらはアラビア半島のキモグリバエに関する論文ですが、ここに載っている属を青丸で書き入れてみました。どっちもどっちという感じですね。この写真の種はChlorops属ではないかと狙いをつけているので、とりあえず、MNDの検索表で調べてみようと思って、英語で書かれた検索表を翻訳してみました。



この12項目を全部調べればChlorops属になるかどうかは分かるのですが、ちょっと試してみたら、四角でくくった④のところでつかえてしまいました。実は、この種については以前も科レベルで調べたことがありました。そのときに撮った写真を見ると、どうも、単眼三角板には2列の毛の穴の列があるみたいだからです。でも、それで④aを選ぶと、その後に到達する2属は日本には産しないのでそこでつかえてしまいます。一方、④bを選ぶと、⑤から⑫へと進み、あまり問題になるところもなく、Chlorops属に到達しそうです。④の項目を無視するか、それとももう少し別の検索表を探すか、今、悩んでいます。

追記2017/12/02:上宮健吉氏のChlorops属の論文が見つかりました。

K. Kanmiya, "Notes on the Genus Chlorops Meigen (Diptera, Chloropidae) from Japan and Formosa", Kontyu, Tokyo 46, 52 (1978). (ここからpdfが直接ダウンロードできます)

この中には日本産Chlorops属12種に対する検索表が載っていました。
「日本昆虫目録第8巻」に載っている種が16種なのでかなり使えるかもしれません。ただ、Chlorops属の特徴を読むと、"frontal triangle usually with a pointed anterior apex, not covered densely with pollinosity, without lnterfrontal hairs on inside of triangle"と書かれています。つまり、単眼三角板の先端は通常尖っていて、粉で密に覆われることなく、また、三角板の内部には額内毛はないという意味です。



これは以前出した写真です。明らかに2列の毛が三角板内部の辺縁部に生えています。やはり属が違うのかも。氏がMemoirs of the Entomological Society of Washingtonに出された本が欲しくなってきました。これはどうやったら手に入るのだろう
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