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家の近くのむし探検 ハバチ、ハエなど

家の近くのむし探検 第348弾

10月31日の写真整理がまだ残っていました。家の近くの国道沿いの茂みと川の土手で見つけた虫たちです。





昨日、迷いに迷ったのはこのハバチです。普通にセグロカブラハバチだとすればよかったのですが、ふと、「大阪府のハバチ・キバチ類」の解説を読むと、「脚は各基節~腿節は橙黄色、脛節は外縁と末端が黒色・・・」と書いてあるのに気が付きました。どう見ても、脛節全体が黒くなっています。それで、違うのかなと思い始めると、すべてが疑わしくなってしまいました。そこで、検索をやり直そうと思って翅と触角を調べてみました。



まずは次のカナダの本で翅脈に名前を付けてみました。だいたいはOKだったのですが、3rらしき横脈があるのが気になりました。もっとも重なっている下の翅が透けて見えているだけかもしれません。

H. Goulet, "The genera and subgenera of the sawflies of Canada and Alaska: Hymenoptera: Symphyta", Insects and Arachnids of Canada Handbook Series Part 20 (1992). (ここからダウンロードできます)



次は検索表に出てくる慣用名で書いてみました。ここで、注目すべき点は、①基脈と肘脈が前縁側の一点で交わること、②径横脈があること、③肘横脈が3本あって、閉じた肘室が3室あること、④反上脈が異なった肘室に結合していること、⑤完全な肛室があって、肛横脈が1本あること、⑥第1反上脈と基脈がほぼ平行であることなどです。これだけ分かると、ほぼ、ハバチ科ハグロハバチ亜科であることが分かります。



次は触角です。ここでも迷いました。先端部が2つに分かれているのかどうかよく分からなかったからです。分かれていれば10節、分かれていなかったら9節になります。やむを得ず両方の可能性を残しました。顔面が見えないので、頭盾なども分かりません。それで、検索をしてみて可能性のあるものを列挙すると、カブラハバチ、Hemibelesese、Ametastegia、ハグロハバチ、ウツギハバチ、Eriocampopsis、ミツクリハバチ、Taxonusの各属が残ります。たくさん残ったのですが、やむを得ず、「大阪府のハバチ・キバチ類」を見て大阪府で記録されている種を一つ一つ調べていくと、翅が黒くて、胸部、腹部がこんなに橙黄色のものはほとんどいません。結局、可能性のあるのは、触角を10節としたセグロカブラハバチだけになってしまいました。やはりそれままでよいのかなぁ。



国道沿いの茂みは虫がいませんね。こんなヤマギシモリノキモグリバエらしきハエが何匹かいたのと、





こんな有翅型のアブラムシがいたくらいでした。一応、「日本原色アブラムシ図鑑」と「アブラムシ入門図鑑」をずっと見ていったのですが、似たような配色のアブラムシは結構たくさんいます。ちょっと決め手がないので、保留です。





虫がいないので日の当たる土手に行ってみました。いつものツマグロキンバエの仲間がいます。



それにホソヒメヒラタアブ





それにキゴシハナアブ。常連ばかりですね。



これは土手にある物置小屋にいたものです。「ハエトリグモハンドブック」に載っている検索表を用いると、♀→腹部に光沢がない→頭胸部側面の白線は明瞭→腹部で最も広いのは中央付近→腹柄は長い、という順にヤガタアリグモになりました。



最後にいつも見ているユリの実にいるアブラムシを見てみました。この日はオオズアリが来ていました。ほとんど日替わりで違う種類のアリが来ていますね。
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