廊下のむし探検 クチナガコオロギ?、クワガタほか
廊下のむし探検 第130弾
外は猛烈に暑いし、虫は少ないし・・・ということで、最近はカメラいじりばかりしていましたが、昨日と一昨日は「廊下のむし探検」をしてみました。
まずは蛾以外の虫から。
玄関のところにいました。小さい甲虫だなあと思って、そのままほおっておいたのですが、後でよく見るとクワガタです。早速写真を撮ったのですが、こんなゴミまみれになってしまっていました。大あごが奇妙な形で、大きさもずいぶん小さいです。原色甲虫図鑑を見たのですが、あまりよくは分からなかったので、昔、買った「カラー図鑑 クワガタムシ・カブトムシ」成美堂出版を取り出して見てみました。あまりに種類と変異が多くて、もっと分からなくなったのですが、ノコギリクワガタかなというところです。
地下駐車場で、クモの巣に引っ掛かってぶら下がっていました。これはコクワガタかなと思っています。
地下駐車場の天井にいました。脚が長くて少し湾曲しているので、キマワリの仲間かなと思ったのですが、帰ってから図鑑をみると、やはりキマワリのようです。
前胸の筋がはっきりしているので、オオセンチコガネの方かなと思うのですが、最近、センチコガネとの違いがだんだん分からなくなってきました。
この間から何度か出ていて、そのたびに調べてアオドウガネかなと思ってしまうのですが、本当でしょうか。
廊下の壁に止まっていたコメツキです。特徴的な形をしているので、これは分かりそうだなと思って家に戻ってから図鑑で調べてみると、みんな似た感じで、結局、分かりませんでした。
子供の時は、このバッタを見てキチキチバッタと呼んでいました。私のバッタの知識はそのころから全く進んでいません。バッタも調べてみようと、以前、図鑑を買ったのですが、なかなか難しいです。でも、これはショウリョウバッタのオスで間違いないでしょうね。
先日、コオロギの写真を気楽に撮って、いざ、同定しようとしたら、あまりに種類が多くてできませんでした。そこで、この日は、横から、前から、上からといろいろな角度から撮影しました。「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」北大出版という本で調べてみると、眼と眼の間の白い帯とその周辺の模様から、モリオカメコオロギとクチナガコオロギが候補に挙がりました。でも顔の部分が平らなオカメコオロギとは異なります。そこで、クチナガコオロギかなと思っています。横から見ると、確かに口が長い感じがしますが、どうでしょう。クチナガコオロギの分布は本州南部、四国、九州ですが、数はあまり多くないようです。日本のレッドデータ検索システムでは、奈良と三重で準絶滅危惧種に指定されています。
地下駐車場の天井の隅にオオスズメバチが一匹じっと止まっていました。近づいてストロボをたいて写真を撮ったのですが、まったく動きません。(追記:腹端が黒いのでヒメスズメバチのようです)
これはこの間もいたベッコウハゴロモです。綺麗なので、もう一度出しておきます。
蛾は常連ばかりで、初めての種はほとんどいませんでした。
黒い模様がくっきりとついています。ヤガ科のウスヅマクチバです。これだけはっきりした模様の蛾ばかりだといいですね。
これもヤガ科でソトウスベニアツバです。
この蛾は死んでから時間が経つのか白っぽくなっています。翅に大きな点があるからすぐ分かるだろうと思って、いい加減に写真を撮ってきたのでだいぶ苦戦しました。外横線がはっきりしていないからです。おそらく、テンクロアツバかなと思うのですが、よく分かりません。
野外で花に来ているところをよく見ます。ツトガ科のシロオビノメイガです。これも模様がはっきりしていて分かりやすいですね。
最後に、以前にも出てきたミドリリンガです。昔、リンガはヤガ科のリンガ亜科として分類されていたのですが、最近の標準図鑑ではコブガ科リンガ亜科に入っています。コブガ科というと小さい蛾を連想するので、なかなか慣れません。この日は下翅が見えているので、写してみました。赤っぽい色をしています。赤と緑は互いに補色関係で、人の眼には大変目立つ色になっています。蛾は赤が見えないので、おそらく、捕食者である鳥用の色なのでしょう。
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