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家の近くのむし探検 オオズアリ、ツユムシほか

家の近くのむし探検 第343弾

10月26日は久しぶりに晴れたので、家の近くをちょっとだけ歩いてみました。



まず、最初にこの間、巣の移動をしていたオオズアリを見に行きました。どこに移動したのかなと思ったのですが、石垣のわずか30cm下の割れ目に移動していました。これは働きアリですが、頭の大きな兵隊アリもいます。





最近、長谷川英祐著、「働かないアリに意義がある」、メディアファクトリー新書 (2010)を読んでいるのですが、この本の中に、オオズアリについて書かれていました。オオズアリの兵隊アリは普通はほとんど仕事らしい仕事をしないのですが、働きアリが極端に少なくなると、働きアリの仕事をちゃんとこなすというということが書かれていました。働きアリ自身も仕事に対する「腰の重さ」がいろいろで、「腰の軽い」アリが率先して仕事をするのですが、手が足りなくなると、より腰の重いアリが働き始めるという方式で仕事をこなしています。兵隊アリはまったく仕事をしないわけではなく、したくても動きが鈍くて仕事にありつけないというのだそうです。そんな兵隊アリもコロニーに兵隊アリの割合が高くなると、せっせと働き始めるということでした。

これに関しては次の論文を見つけました。

E. O. Wilson, "The relation between caste ratios and division of labor in the ant genus Pheidole (Hymenoptera: Formicidae)", Behav. Ecol. Sociobiol. 16, 89 (1984). (JSTORに登録すると読めます)

この論文ではオオズアリの属するPheidole属10種の働きアリと兵隊アリの仕事ぶりを調べていました。例えば、P. guilelmimuelleriという種では、通常の状態では働きアリは卵の世話やら、幼虫への餌やリやら、餌集めなど30種の仕事をこなしているのですが、兵隊アリの半数は身繕いに明け暮れ、残りは巣の防御や餌の運搬、咀嚼するなど全部で4種の仕事しかしていないようです。ところが、兵隊アリの割合が全体の50%になると、仕事の種類は一時間ほどで一気に18種にまで増えるということです。なぜ、普段は仕事をしないかという理由も書かれていました。上の本によると、兵隊アリが働こうと思って仕事場に行っても、働いている働きアリに出会うとさっと向きを変えて戻ってしまうという性質があるからだということです。本当にそうかなと思って、この日は兵隊アリの動きをじっと見ていたのですが、巣の近くでうろうろはしていましたが、働きアリに会うと向きを変えるのかどうかは分かりませんでした。でも、アリの世界はそう思って見ていると面白いですね。





オオズアリの巣を後にして、いつもの国道脇の茂みに行ってみました。この日はこんなバッタを見つけました。背筋に白い筋が入っているので、セスジツユムシかなと思いました。





マンションにはいっぱいいるマルカメムシですが、ここでは数少ない昆虫の一つなので写しておきました。



これはヒメクロオトシブミだと思うのですが、今頃でもいるのかな。記録を見ると、4月から7月まで見ていました。(追記2017/11/01:通りすがりさんから、「オトシブミの仲間は成虫越冬ですから、今頃は後食しているものや、潜り込む場所を物色中かも。」というコメントをいただきました





これは以前調べたサンゴジュハムシではないかと思います。



それに、オジロアシナガゾウムシ



まだいろいろといたのですが、とりあえず、ここまでにしておきます。最後はセンニンソウの種でした。面白い形をしていますね。
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No title

働きアリは実は「サボリアリ」の割合が高いですからね。
「身繕いに明け暮れる」が人間の姿で浮かんでしまい、何故か妙に納得しました(笑)

オトシブミの仲間は成虫越冬ですから、今頃は後食しているものや、潜り込む場所を物色中かも。

No title

アリにサボリがいるなんてちっとも知りませんでした。でも、本を読むとそれが重要みたいですね。すぐに人間の世界に当てはめてみたくなります・・・。

オトシブミは成虫越冬ですか。今頃見たのが初めてだったので、おやっと思ってしまいました。
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