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植物を調べる オオオナモミの実

以前から、ひっつき虫を顕微鏡で観察し、どうしてくっつくのか調べていたのですが、ついでだからもう少し調べてみようと思って、今回はオオオナモミの実を調べてみました。これまでに調べたのは、イノコズチコセンダングサアレチヌスビトハギキンミズヒキ。これで5種類目です。



調べたのは10月5日に河原で見つけたこのオオオナモミです。初め、オナモミとばかり思っていたのですが、実は、オナモミは今やほとんど見られなくなっているらしく、普通に見られるのはオオオナモミという北米原産の帰化植物か、やはり帰化植物のイガオナモミだそうです。「日本の野生植物」では実の大きさが刺の部分も含めて20mm以上ならオオオナモミ、18mm以下ならオナモミという検索表が載っていたのですが、こちらのサイトにはもっと詳しい図入り検索表が載っていました。



種を包んでいるのが果苞、先端が嘴、全体に飛び出しているのを刺というようです。根元をハサミで切ったので切断されていますが、嘴の先端から根元までは19.4mm。たぶん、根元付近の刺が残っていたら、20mmくらいにはなったのではと思います。嘴も長いし、たぶん、オオオナモミで間違いないのではと思いました。

上の写真でも刺の先端が鉤状に曲がっているのが十分に分かるのですが、趣味的に顕微鏡で撮影してみました。



斜め上からの撮影です。なんだか不思議な国の森の中にいる感じです。



そして、これは横からです。



刺一本だけを拡大してみました。いつもそう思うのですが、実に素晴らしい造形美です。



ところで、嘴の根元でひょろひょろしているのは何でしょう。これについては「日本の野生植物」に説明がありました。雌花は、「かぎ状の刺を密生し先に2嘴があり、内は2室となる。花冠はない。花柱の枝は嘴から出て、糸状で扁平、先は細くとがる」とのことです。つまり、これは花柱みたいです。



実を剃刀で切断してみると、内部には確かに種が二つ入っていました。



これは嘴の先端を拡大したものです。オオオナモミのくっつく仕組みは簡単ですが、それにしても刺や嘴の先端の曲がり方はまったく芸術的です。
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