黒川の花と虫 IV
前日に引き続いて、9月14日も川西市黒川に行ってみました。この日は、前日と同じ林の道とニラが咲いていた田んぼの畔をもう一度見て、その後、黒川をざっと見て回るというルートです。なんだかんだと2時間以上は歩き回っていました。
林に入る前にクズがあり、その葉が食われていたので、たぶんいるだろうなと思って探していたら見つかりました。クズノチビタマムシです。これは観察会にはいいかなと思って記録しておきました。
ゴキブリがちょろちょろと動いて、こんな格好でじっとしています。たぶん、モリチャバネゴキブリでしょうね。
脚が山もり見えますが、正面にゴミグモが鎮座しています。
家の近くで見たヤマギシモリノキモグリバエがこちらでもいました。これもきちんと調べたことがないのですが、キモグリバエの検索表がないので、今のところお手上げです。観察会にはちょっと小さすぎるかも。それにハエだし・・・。
小さな甲虫がいました。この色と触角、それに大きな小盾板を手掛かりに図鑑を何度か見たのですが、結局、迷宮入りです。何でしょう。(追記2017/09/21:立西さんから、「5枚目の写真の昆虫はマルケシキスイ族の一種ではないかと思います。その中でもアシナガマルケシキスイあたり...? CLAVICORNIAで確認してみてください。」というコメントをいただきました。早速、CLAVICORNIAを見てみました。アシナガマルケシキスイに似ていますね。ただ、触角のこん棒部と上翅の点刻がなんとなく違うような・・・。でも、この近傍であることは確かそうです。CLAVICORNIAというサイトがあるのをすっかり忘れていました。どうも有難うございました)
小さな虫が飛んだので、追いかけて撮りました。写真を撮ることは撮ったのですが、なんだか分かりません。
真後ろから撮ったのですが、もっと分かりません。
前翅を盾のように立てていたのですね。調べてみると、ハマキモドキガ科のオドリハマキモドキみたいです。こうなると、観察会用というより、私の趣味用になりますね。
林の中に入ったら、観察会用の虫も見つかりました。コクワガタです。本番でこんな虫が出てくると、子供は喜ぶでしょうね。
クロウリハムシはとにかくいっぱいいます。別に写さなくてもよいのですけど、一応、記録として。
林を抜けて、ニラの花がいっぱい咲く田んぼに行って見ました。その途中で見たニホンアマガエルです。
厄介なヒメシャクもいました。外横線の曲がり方などから、ウスキクロテンヒメシャクとしたのですが、どうだか分かりません。
ハエはよく分かりません。
それに、クモヘリカメムシです。
この日一番の虫がいました。といっても、何だか分からない、気持ちの悪いむしですが・・・。大きな岩がごろごろしているところがあったのですが、そこをスススッーと動いたものがあったので、何だろうと思って写したらこんな虫でした。脚が6本だから昆虫であることは確かそうです。それで、「原色昆虫大図鑑III」の図版を最初から見ていきました。そうしたら、最初のページに載っていました。イシノミの仲間みたいです。これは初めて見ました。ついでだから、各部の名称を入れてみようと思って、「大図鑑」の図を参照して名前をつけてみました。
困ったのは腹部の節の数です。いつもここで迷ってしまいますね。仕方なしに、また、ネットで探しました。どのくらい信頼できるのか分かりませんが、"what-when-how, In Depth Tutorials and Information, Arachnida (Insects)"というサイトに絵が載っていました。ちょっと驚いたのは一見頭部だと思ったところが胸部第1節だったのです。そうすると腹部最終節が第10節になり、ほかのサイトに出ている番号とも一致しました。ところがところが、「大図鑑」のヤマトイシノミという種の説明を読んでいると、「第9腹節」が何度も出てきます。例えば、「第9腹節では腹刺は基節板とほぼ等長」。この腹刺は写真の腹部付属肢と同じ意味で、一番右が該当する腹刺にあたると思うのですが、どうみても第10節から出ています。また、第9節に把握器があり・・・という具合に、何となく最終の腹節が第9節みたいな書き方になっています。今のところ、ちょっと保留にしておきます。
「大図鑑」によると、日本産イシノミ目はイシノミ科のみで、3亜科5属15種が知られているそうです。ついでに、「大図鑑」には亜科の検索表が載っていたので調べてみました。
要は、触角の鱗粉を見ればよいみたいです。(追記2017/09/22:検索表を間違って書いてしまいました。訂正しておきました)
これはその部分の拡大ですが、第2節まで鱗粉がついているようなので、ヤマトイシノミ亜科ということになります。九大の昆虫学データベースによると、亜科区分は分からないのですが、イシノミ科にはPedetontus(11;7)、Halomachilis(1;0)、Praemachilis(1;1)、Petrobiellus(1;0)の4属が載っています。括弧内の最初の数字は種数、後の数字は本州産の数です。「大図鑑」によると、Petrobiellusがヤマトイシノミモドキ亜科、Pedetontusがヤマトイシノミ亜科で、ネットで調べると、Praemachilisはイシノミ亜科みたいなので、今回の個体はPedetontus属だろうということになります。ただ、「大図鑑」に載っているヤマトイシノミ Pedetontus nipponicusは、北陸、中部以東が分布というので違うかもしれません。
同じ石の上にキボシマルウンカがいました。テントウムシ似ているので、こんな虫が観察会に出てくれると面白いなぁ。
同じ石に小さな虫がいっぱいいて、近づくとさっと逃げてしまいます。拡大して写してみました。チャタテムシみたいです。
翅が生えかけているので、幼虫みたいですね。
木の枝が落ちていて、そこにヤママユの繭がついていました。この場所は前日、テレビの撮影をしていたので、その時に気が付いて取ったのかもしれません。公民館の館長さんに聞くと、この辺りは古き良き時代の田園風景が見られるので、撮影にはよく使われるとのことでした。
公民館は昔の小学校の校舎(平屋)を使っています。その壁にシラヒゲハエトリがいました。とりあえず、前半分を終わります。
林に入る前にクズがあり、その葉が食われていたので、たぶんいるだろうなと思って探していたら見つかりました。クズノチビタマムシです。これは観察会にはいいかなと思って記録しておきました。
ゴキブリがちょろちょろと動いて、こんな格好でじっとしています。たぶん、モリチャバネゴキブリでしょうね。
脚が山もり見えますが、正面にゴミグモが鎮座しています。
家の近くで見たヤマギシモリノキモグリバエがこちらでもいました。これもきちんと調べたことがないのですが、キモグリバエの検索表がないので、今のところお手上げです。観察会にはちょっと小さすぎるかも。それにハエだし・・・。
小さな甲虫がいました。この色と触角、それに大きな小盾板を手掛かりに図鑑を何度か見たのですが、結局、迷宮入りです。何でしょう。(追記2017/09/21:立西さんから、「5枚目の写真の昆虫はマルケシキスイ族の一種ではないかと思います。その中でもアシナガマルケシキスイあたり...? CLAVICORNIAで確認してみてください。」というコメントをいただきました。早速、CLAVICORNIAを見てみました。アシナガマルケシキスイに似ていますね。ただ、触角のこん棒部と上翅の点刻がなんとなく違うような・・・。でも、この近傍であることは確かそうです。CLAVICORNIAというサイトがあるのをすっかり忘れていました。どうも有難うございました)
小さな虫が飛んだので、追いかけて撮りました。写真を撮ることは撮ったのですが、なんだか分かりません。
真後ろから撮ったのですが、もっと分かりません。
前翅を盾のように立てていたのですね。調べてみると、ハマキモドキガ科のオドリハマキモドキみたいです。こうなると、観察会用というより、私の趣味用になりますね。
林の中に入ったら、観察会用の虫も見つかりました。コクワガタです。本番でこんな虫が出てくると、子供は喜ぶでしょうね。
クロウリハムシはとにかくいっぱいいます。別に写さなくてもよいのですけど、一応、記録として。
林を抜けて、ニラの花がいっぱい咲く田んぼに行って見ました。その途中で見たニホンアマガエルです。
厄介なヒメシャクもいました。外横線の曲がり方などから、ウスキクロテンヒメシャクとしたのですが、どうだか分かりません。
ハエはよく分かりません。
それに、クモヘリカメムシです。
この日一番の虫がいました。といっても、何だか分からない、気持ちの悪いむしですが・・・。大きな岩がごろごろしているところがあったのですが、そこをスススッーと動いたものがあったので、何だろうと思って写したらこんな虫でした。脚が6本だから昆虫であることは確かそうです。それで、「原色昆虫大図鑑III」の図版を最初から見ていきました。そうしたら、最初のページに載っていました。イシノミの仲間みたいです。これは初めて見ました。ついでだから、各部の名称を入れてみようと思って、「大図鑑」の図を参照して名前をつけてみました。
困ったのは腹部の節の数です。いつもここで迷ってしまいますね。仕方なしに、また、ネットで探しました。どのくらい信頼できるのか分かりませんが、"what-when-how, In Depth Tutorials and Information, Arachnida (Insects)"というサイトに絵が載っていました。ちょっと驚いたのは一見頭部だと思ったところが胸部第1節だったのです。そうすると腹部最終節が第10節になり、ほかのサイトに出ている番号とも一致しました。ところがところが、「大図鑑」のヤマトイシノミという種の説明を読んでいると、「第9腹節」が何度も出てきます。例えば、「第9腹節では腹刺は基節板とほぼ等長」。この腹刺は写真の腹部付属肢と同じ意味で、一番右が該当する腹刺にあたると思うのですが、どうみても第10節から出ています。また、第9節に把握器があり・・・という具合に、何となく最終の腹節が第9節みたいな書き方になっています。今のところ、ちょっと保留にしておきます。
「大図鑑」によると、日本産イシノミ目はイシノミ科のみで、3亜科5属15種が知られているそうです。ついでに、「大図鑑」には亜科の検索表が載っていたので調べてみました。
要は、触角の鱗粉を見ればよいみたいです。(追記2017/09/22:検索表を間違って書いてしまいました。訂正しておきました)
これはその部分の拡大ですが、第2節まで鱗粉がついているようなので、ヤマトイシノミ亜科ということになります。九大の昆虫学データベースによると、亜科区分は分からないのですが、イシノミ科にはPedetontus(11;7)、Halomachilis(1;0)、Praemachilis(1;1)、Petrobiellus(1;0)の4属が載っています。括弧内の最初の数字は種数、後の数字は本州産の数です。「大図鑑」によると、Petrobiellusがヤマトイシノミモドキ亜科、Pedetontusがヤマトイシノミ亜科で、ネットで調べると、Praemachilisはイシノミ亜科みたいなので、今回の個体はPedetontus属だろうということになります。ただ、「大図鑑」に載っているヤマトイシノミ Pedetontus nipponicusは、北陸、中部以東が分布というので違うかもしれません。
同じ石の上にキボシマルウンカがいました。テントウムシ似ているので、こんな虫が観察会に出てくれると面白いなぁ。
同じ石に小さな虫がいっぱいいて、近づくとさっと逃げてしまいます。拡大して写してみました。チャタテムシみたいです。
翅が生えかけているので、幼虫みたいですね。
木の枝が落ちていて、そこにヤママユの繭がついていました。この場所は前日、テレビの撮影をしていたので、その時に気が付いて取ったのかもしれません。公民館の館長さんに聞くと、この辺りは古き良き時代の田園風景が見られるので、撮影にはよく使われるとのことでした。
公民館は昔の小学校の校舎(平屋)を使っています。その壁にシラヒゲハエトリがいました。とりあえず、前半分を終わります。
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