家の近くのむし探検 蝶・蛾、カメムシ
家の近くのむし探検 第322弾
この週末、虫について話さなければならない機会が重なって、写真整理が滞っていました。9月10日に、家の近くの国道沿いで見つけた虫です。この日はたくさん虫が見られました。全部で40種くらい。それで、まず、蝶、蛾、カメムシの名前から調べ始めました。
まずはマンションの廊下の壁に止まっていた蛾からです。外横線、内横線の曲がり方にぴったりとくるものがいないのですが、たぶん、スジボソヤマメイガではないかと思いました。
これはシロテンキノメイガ。
それにアカヒゲドクガ。マンションの廊下にはさすがに蛾は多いですね。一部をちょっと歩いただけだったのですが・・・。
国道の脇に行きました。ここはちょっと日陰になっていて、イタドリの花がいっぱい咲いています。そこで、まず、アオバハゴロモを見つけました。
それから、この間見つけたカメムシの卵。その横に2日前にもいたハチなのですが、あれからまったく動かず、同じ格好でじっとしています。何をやっているのでしょうか。ハチの種類も分からないし、せめてカメムシの卵について調べてみようと思って、「図説カメムシの卵と幼虫」を見てみました。
図を見ながら、各部の名称を入れてみました。卵の周囲に並んでいる突起は受精孔突起 micropylar projectionというのですね。これについて調べてみようと文献をあたってみたのですが、まったく分かりません。そもそもこの単語はカメムシの卵特有の単語ではないようで、いろいろな昆虫、果ては植物まで使われているようです。その役割もほとんど分かりません。水生昆虫ではこれがあるために空気層ができて、呼吸を容易にするということが書かれていたのものもあったのですが、空気中にあるカメムシの卵では当てはまりませんね。結局、よく分かりませんでした。
すぐそばに似たような卵も見つかりました。
近くにはいろいろなカメムシがいるので、上の卵の正体は分かりません。これはホオズキカメムシ。この日は3匹いました。
これはチャバネアオカメムシ。
幼虫もいました。なんだか分からなかったのですが、「日本原色カメムシ図鑑」をぱらぱらと見ていたら、何となく、「チャバネアオカメムシ3齢幼虫」と書かれている個体と似ています。それで、「図説カメムシの卵と幼虫」を調べてみました。前翅包があって、こんな模様の個体は4齢幼虫となっていました。ひょっとして、「日本原色カメムシ図鑑」に載っている写真の個体も4齢ではないかと思いました。
次はクサギカメムシです。
それから、この間♀が見られたフトハサミツノカメムシの今回は♂の方です。
腹部末端を拡大してみました。ハサミ状突起はこんなに短いです。これで、前胸背側角が尖っていないので、やはりフトハサミツノカメムシでよいのではと思いました。
後はベッコウハゴロモ。
それにコチャバネセセリと、
キマダラセセリでした。
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