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ママコノシリヌグイの棘

昨日、家から車でちょっと行ったところの里山を歩いてきました。日は差していたのですが、夏のように強くなく、また、風はひんやりとした秋の風でした。ぶらぶらと2時間くらい歩いたのですが、チョウのほかは虫はあまり見つからなかったので、主に花を見て歩きました。そういえば、先日の「自然展」では「ススキの葉はなぜ切れる」とか、「ひっつき虫の謎」とか、このブログに出してきた内容を展示したら、意外に好評でした。それで、もう少し、ひっつき虫とか、棘とかを調べてみようかと思って、ママコノシリヌグイという草を採集してきました。



採集はしてきたのですが、全体の写真は撮らなかったので、これは昔の写真です。タデ科の目立たない花です。



でも、拡大すると意外に綺麗です。



茎にはこんな風に棘がいっぱいついています。この棘でほかの植物に絡みついていくのでしょうね。



若い葉の基部に近いところでは棘もいっぱいついています。これは採集してきたものを実体顕微鏡で撮影したものです。



茎の部分はこんな感じです。特に変わった形をしていませんが、もっと拡大してみました。



先が鋭いこと、棘が曲がっているところなどはすごいですね。この曲線はどうやって決まっているのでしょう。まるで芸術品ですね。



ところで、採集してきた葉を見ていたらこんな黄色のアブラムシがついているのに気が付きました。じっとしていたので、ついでに顕微鏡の焦点を変えながら何枚か撮り、深度合成しました。「日本原色アブラムシ図鑑」を見ると、ママコノシリヌグイにつくアブラムシにはイシミカワイボアブラムシ、タデクギケアブラムシの2種が載っています。図版と比べると、色は若干違うのですが、形はイシミカワイボアブラムシの方が近いようです。「アブラムシ入門図鑑」の図版はもっと似ていて、「地上部で黄色のアブラムシが見つかれば本種の可能性が高い」と書かれていました。たぶん、これかなと思いました。ただ、写真と比べると角状管がやや短い気がしたのと、肢や触角がやけに白い感じがします。見る角度の問題なのか、それとも、まだ幼虫なのかはよく分かりません。

アブラムシは春と夏で寄生植物を変えることが多くて、前者を一次寄生、後者を二次寄生と呼んでいます。イシミカワイボアブラムシの一次寄生植物はまだ分かっていないらしくて、夏の二次寄生植物がイシミカワやママコノシリヌグイとのことです。「日本原色アブラムシ図鑑」の説明を読むと、「触角台内側はこぶ状に突出する」と書かれていましたが、その部分をちょっと拡大してみてみます。



確かに突起が出ています。これが「コブ」という名前の由来かもしれません。ママコノシリヌグイの棘を調べるために採集してきたのですが、思わぬプレゼントになりました。
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