廊下のむし探検 クチバスズメ、イラガほか
廊下のむし探検 第123弾
真夏の暑さが続くと、外を散歩するのが大変なので、マンションの廊下だけにしておこうと思うようになります。廊下でも、隅から隅まで歩くと2000歩ほどになるので、そこそこ散歩代わりになるかもしれません。
虫は相変わらず少ないです。この日、目立った虫は大きなスズメガでした。
これはクチバスズメといいます。よく見る蛾ですが、標本は一頭しか作っていません。大きな蛾はかさばるので、あまり標本を作らないようにしていました。図鑑によれば、幼虫はクリなどのブナ科の植物を食べるそうです。スズメガの仲間の胴体が太いのは、筋肉が詰まっているからだと聞いたことがあります。スズメガは花の蜜を吸うときに長い口吻を伸ばして、ホバリングをしながら吸います。その時、ものすごい勢いで翅を動かさなければならないからです。でも、私は胴体の太い蛾がどうも苦手です。この日もちょっと離れたところから写しました。
これまで〇〇イラガという名前の蛾がたくさん登場しましたが、これは純正のイラガです。イラガの幼虫は柿や栗の木などにいるので、柿もぎや栗拾いのときに刺されることがあります。危険・有害生物の図鑑を見ると、鋭い針のような毒棘(どくきょく)が240本ほど生えていて、皮膚に刺さると先が折れて中の毒液が注入されるとあります。私は刺されたことがないのですが、刺されると感電した時のような激痛が走るが、数時間で痛みは消えるそうです。成虫には毒はありません。
非常に凝った模様の蛾ですが、これまで何回か登場したヤガ科のアミメケンモンです。
小さい蛾ですが、模様ははっきりしているので、図鑑を探すとすぐに見つかります。ヤガ科のウスグロセニジモンアツバという名前です。「セニジモン」という名前が何を意味しているのか分からなかったので、学名で検索して見みました。中国語では見つかりませんでした。大図鑑によると日本の特産種だそうですが、韓国語では見つかりました。直訳すると、「淡黒で小さく、ちょこちょこ動く蛾」で、「セニジモン」とは直接関係なさそうです。
あるサイトには「背虹紋」という漢字を当て、背中の模様が虹色に光るからだと書いてありました。写真ではよく分かりませんが、標本に光を当てると、上の写真のように胴体の横の部分に虹色の点がいくつか見えます。これのことなのでしょうか。
これも先日から似た種がいろいろと出てきていますが、これは別種で、ヒトリガ科のハガタキコケガです。よく見ると、種によって筋の入り方が少しずつ違います。
このアオシャクはクスアオシャクといいます。このブログでは初めてですが、時々見ます。
小さいけれど元気のよい蛾で、近づくとすぐに逃げてしまいます。何度か繰り返しているうちに、よその家の玄関の横でやっと止まってくれました。こっそりと近付いてパチリ。ツトガ科のモンキクロノメイガです。
これはメイガ科のフタスジシマメイガです。以前はよく見た蛾だったのですが、最近はあまり見ません。
似た種がいくつか出てきて、そのたびに苦しみます。縁毛が綺麗に生えているので写真を載せました。おそらく、シロテンウスグロノメイガだと思うのですが、自信はありません。
「日本原色カメムシ図鑑」を調べたのですが、見つかりません。もう一度、見直してみると、非常に小さい写真が載っていました。おそらく、
これまで何度か登場していますが、幾何学的な美しさあるので、もう一度載せます。キイロカワカゲロウです。
コガネムシ特有の翅にある筋が見えないので、図鑑を何度か見直したのですが、よくは分かりませんでした。ドウガネブイブイかなと思っています。
最後の甲虫はセンチコガネです。ストロボをたくと色が黒っぽくなってしまうので、向きを変えて何枚か撮影したのですが、少し色が見える感じです。
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