廊下のむし探検 甲虫、カメムシ、チャタテ
廊下のむし探検 第934弾
久しぶりにマンションの廊下を歩いてみました。実のところ、公園よりマンションの廊下を歩いた方が絶対に虫は多いのですが、何となく散歩がてら公園に行く癖がついてしまいました。この日は廊下を歩いて40種あまりの虫がいたのですが、そのうち、甲虫、カメムシ、チャタテを調べてみました。
今日の最初はこのハムシです。上と下は別の個体です。後脚腿節が太く、前胸背板の後縁近くに横筋が入っているので、カミナリハムシの仲間だと思います。以前なら、ここで終わっていたのですが、今回は上の写真の個体を採集をして、先ほど検索をしてみました。ノミハムシ亜科は属が多くて、検索は結構大変なのですが、何とかやることができて、結局、カミナリハムシ属になりました。さらに、種の検索をして、スジカミナリハムシ Altica latericostaになりました。ただ、亜種についても検索するとlatericostaになったのですが、「原色日本甲虫図鑑IV」によると、この亜種は北海道に分布とあります。この辺りはもう少し調べる必要があります。詳細は今度載せます。
このゾウムシは以前にも見たことがあります。詳細はこちらに載せていますが、その時と同じだとするとクリイロクチブトゾウムシだと思われます。
これはマンションの外で見つけたハンミョウです。綺麗なので撮りました。
次はカメムシです。これはハリカメムシの仲間です。これにも似た種がいるのでまとめてみました。検索表は「日本原色カメムシ図鑑第3巻」に載っています。実際に検索をしてみたら、予想通り、ホソハリカメムシになったのですが、その検索の過程は次の通りです。
これを写真で見てみます。
まず、①については矢印の部分に黒い筋が入っていないことを見ます。②は特に隆起列は見当たらないので、次に進むと、③の触角第1節と複眼を含む頭部の幅の比からホソハリカメムシになりました。
ところで、以前撮った写真を調べていたらこんな写真が見つかりました。
これは2012年の11月1日に撮影したものですが、前胸背を拡大してみます。
前胸背側縁に黄白色の瘤状の隆起列が見られます。ひょっとすると、これがコブハリカメムシかもしれません。意外な発見がありました。
こちらはヒメホシカメムシ。
それにアワダチソウグンバイでした。
ついでにチャタテも調べてみました。これはこれまで何度か見ていて、検索もしていたのですが、詳細は載せていませんでした。でも、たぶん、クロミャクチャタテでいいのではと思います。
これはウロコチャタテです。この日は2匹見ました。まだまだ虫はいっぱいいたのですが、とりあえずここまで。
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